スーパーなどで購入した小魚のパックに、フグの幼魚がまぎれこむトラブルが各地で発生している。
去る9月5日、新潟県長岡市で富山県産の豆アジ(小型のアジ。唐揚げなどに調理される)のパックに、約5センチのシロサバフグの幼魚が混入していた。小売店は事実を確認した上で新潟県に報告した。シロサバフグは肝臓、卵巣などに毒性があり、気づかずに小魚と一緒に唐揚げなどに調理した場合、中毒を起こし、最悪の場合は死亡する可能性がある。
新潟では、購入者に対して、小売店が富山県産豆アジを自主回収するともに、購入者に対して、フグの混入を見つけた場合、けっして食べずに保健所へ連絡してほしいと注意喚起を促した。
同様の混入は、8月にも横浜市で起きている。横浜市都筑区のスーパーで販売された豆アジから、シロサバフグの混入が見つかった。また大分市でも8月、9月に市内の複数のスーパーで、シロサバフグの混入が確認が確認されている。
一般的に、小型のアジなどは漁船で網を使って獲るが、トン単位の水揚げがある。漁師、市場、小売店がそれぞれ目でチェックを行って、豆アジなどの食べられる小魚だけをパックしている。残念だが今回の問題は、3重の目視チェックで漏れて、フグが混入してしまった可能性が高い。
一般的に、豆アジやイワシなどの小魚を自宅で調理する消費者は、食材についての知識が高い方が多い。そのため、誤って調理して食べしまい、事故が発生するには至らなかったようだ。
消費者庁と農林水産省は、「シロサバフグ」「コモンフグ」「キタマクラ」「クロサバフグ」について、写真を掲載して注意を促している。これ以外にも、沿岸部に発生しやすい「クサフグ」などが混入する可能性も考えられる。小魚のパックを購入した時は、見慣れない魚が入っていたら決して調理せず、購入したスーパーや鮮魚店、もしくは保健所に相談するようにしたい。
※写真は消費者庁HPから。農林水産省が注意喚起を促したものを消費者庁で再掲載していたもの。
※この記事はガジェ通ウェブライターの「松沢直樹」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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