ガジェ通

映画館でカップルの脳波を測定 ゲーム嫌いな彼女は『The Last of Us』にどう反応する?

2014/09/03 12:30 投稿

  • タグ:
  • 登録タグはありません
  • タグ:
  • 登録タグはありません
SCE_メイン

つい先日、富山県立大学で生体情報理工学を専門とする唐山英明准教授が、脳に刺激を与えた際に出る脳波を読み取って個人を識別するという技術開発を、国内で初めて発表しました。現在は約90%以上の精度で個人を識別できるとされていますが、もしこれが100%の精度に達すれば、自宅やオフィスの扉を施錠する鍵や、現在さまざまなサービスで利用されているセキュリティパスワードの必要性がなくなるかもしれません。また最近では、脳波の信号によって操縦をするラジコンヘリコプター『Puzzlebox Orbit』が国内で発売されるなど、脳波の研究やそれに伴う技術開発には、ますます注目が集まっています。

※すべての画像が表示されない場合はコチラのURLからご覧ください

(http://getnews.jp/archives/657495)

SCE_1

そんな中、ゲーム業界でも脳波を用いてとある実験が行われました。エンターテインメント作品の体験イベントと称して都内の映画館に集められたのは、ゲーム好きな彼氏とゲームが苦手な彼女という10組のカップル。ここで彼らは、2013年の発売以来、国内外で200以上ものゲームアワードを受賞し、全世界で累計販売本数が600万本を突破した大ヒットサバイバルアクションゲーム『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』のPS4版『The Last of Us Remastered』を体験。それぞれのカップルに脳波測定器を装着し、ゲームのプレイ中、彼らの脳波にどのような変化があるかを検証しました。

SCE_2

事前のアンケートでゲームへのイメージを問われた女性陣からは、「くだらない」「魅力を感じない」「時間の無駄」などという辛辣なコメントが。ゲーム好きな男性のみなさんは、同じようなことを直接言われたことがある、なんて経験もあるのではないでしょうか? 世界中で認められた最強ゲームは、果たして彼女のゲーム観をくつがえせるのか。夢の対決(?)「世界一のゲーム vs 俺の彼女」スタートです。

SCE_3

彼女たちに脳波の測定器を取り付け、アルファー波(=熱中度)を測定しながら、ゲームをプレイ。おそらくコントローラを握ったのが初めてという彼女もいるでしょう。どこかぎこちない様子で、顔には不安の色が漂います。

SCE_4

SCE_5

映画館の大画面でゲームをプレイするカップル。いまいちピンときていないのか、退屈そうな表情を見せる彼女たち。脳波もまだそれほど大きな動きは見られないようです。

SCE_6

SCE_7

しかし、2時間後、彼女たちの表情と脳波にわずかながら変化が……。というか、2時間も一緒にゲームに付き合ってくれた時点で、彼氏はまず感謝しないとね!

SCE_8

SCE_9

さらに時間は経過して、ゲーム開始から5時間後。ゲーム内のストーリーもかなり進んだあたりになると、笑顔を見せる彼女が続出。脳波も激しい動きを見せています。彼氏も操作を教えながら、彼女をリード。共同作業でゲームの面白さをアピールします。

SCE_10

SCE_11

SCE_12

終盤になると、そのストーリー展開に、笑い、驚き、圧倒されるなど、さまざまな表情を見せてくれた彼女たち。嫌いなものに対しては決して見せないであろう脳波の動きを記録し、もうゲームに夢中です。

SCE_13

さて、肝心の脳波測定値はというと、ゲーム嫌いの彼女10人中7人の熱中度が増加し、最大189%、平均でも134%に増加したことが判明。熱中度が増加した彼女たちからは、「ずっと見てられるので彼氏が買うのも許す(35歳、アパレル)」、「展開が多くて飽きず、ハマる理由がわかった(23歳、医療)」などの好意的な意見が。さらに、「映画を自分で進めるような感覚。感情移入できる(35歳、主婦)」、「今までのゲームとは全く違う映画のような感覚(29歳、食品会社)」と、映画の楽しみ方になぞらえて感想を述べる彼女たちもいました。しかし、ゲームを原作とする映画が多く製作されていたり、ゲームのシナリオライターの中には映画の脚本家並みの地位を確立している人がいることを考えると、彼女たちの率直な感想はまさに核心をついていると言えます。

SCE_14

『The Last of Us』は、謎の寄生菌のパンデミックが発生してから20年後の荒廃した世界が舞台。ブラックマーケットでの取引を生業とする主人公ジョエルが、武器を巡るトラブルから絶命間際の友人に頼まれて、初対面の14歳の少女エリーを仲間のところへ連れて行くというストーリーです。あらすじだけを聞いても、本当に映画の冒頭のようですよね。従来のゾンビものと比べてさらに特徴的なのが、ジョエルとエリーの信頼関係に重きを置いた人間味あふれる物語。映画さながらの音楽・音響など臨場感あふれる演出に、PS4でさらに進化した美麗なグラフィックが加わったことで、より感動を覚えた彼女たちが多かったのかもしれません。世界に認められたゲームの最新版『The Last of Us Remastered』のストーリーとグラフィックは、彼女のゲーム嫌いで悩んでいる方もそうでない方も一見の価値ありです。

「世界一のゲーム VS 俺の彼女」powered by The Last of Us(YouTube)
http://youtu.be/XOonwfbcpy4

『The Last of Us Remastered』公式サイト:
http://www.jp.playstation.com/scej/title/thelastofus/remastered/

■関連記事

ウェアラブルカメラの域を越えた― 4K撮影可能 Panasonic HX-A500をレジャーでレビュー!!

食欲&芸術の秋到来! 思わずお腹が鳴っちゃう? 美味しい映画5選[オタ女]

ライブドア元人事が本を出したっぽい 実はライブドアは「さくら」に名称変更しようとしてた?

少子高齢化、晩婚時代の到来で“不妊症”が増加中! 不妊治療法とは何か?

「ルパン三世」3点(100点満点中) 『前田有一の超映画批評』の採点が話題に

ブロマガ会員ならもっと楽しめる!

  • 会員限定の新着記事が読み放題!※1
  • 動画や生放送などの追加コンテンツが見放題!※2
    • ※1、入会月以降の記事が対象になります。
    • ※2、チャンネルによって、見放題になるコンテンツは異なります。
ガジェ通

ガジェ通

ガジェット通信編集部

月額:¥550 (税込)

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

ガジェット通信プレミアムチャンネル

ガジェット通信プレミアムチャンネル

月額
¥550  (税込)
このチャンネルの詳細