2002年のサッカー日韓ワールドカップでMFとして活躍した元日本代表の戸田和幸氏が、2014年8月16日のJリーグ・鳥栖対FC東京戦の解説を務めた際の「ミス」について反省する内容のブログを更新していることが、Jサポーターの間で話題になっています。
鳥栖・東京戦でFC東京のことを「エフシー(FC)」と呼び続けた戸田氏。これに対して『スカパー!』の中継を見ていたサポーターの一部から違和感や抗議の声がネットで上がっており、これを受けて戸田氏は2014年8月17日の「無意識の意識」というブログエントリーで「FC東京もしくは東京と呼ぶべきですからこれは失敗です」と認め、「自分の注意が及んでいなかった箇所だった」と無意識のうちに呼んでいたとした上で、「失敗を失敗で終わらせないためにその都度きちんと受け止めて反省をしより良い仕事に繋げていこうと思います」と反省を示しています。
この潔い姿勢には賞賛する声が上がっている一方で、「エフシーのどこが蔑称なのか」といった疑問も多く寄せられています。これには、同じ味の素スタジアムをホームとする東京ヴェルディの存在が無関係とはいえないでしょう。
もともと川崎がホームタウンだったヴェルディですが、2001年に東京に移転し、2000年からJ1で戦うFC東京と同じスタジアムを使うことに。両チーム・サポーターが強烈にライバル視しあうようになり、”東京ダービー”では小競り合いが起きることもありました。現在、J2のヴェルディとJ1のFC東京ではカテゴリーが違うため直接対決の機会が少なくなっていますが、それでも「東京のチームは自分たち」という意識が強い熱心なサポーターは少なからず存在します。彼らの中には「東京」を省かれることに対してイラッとする気持ちがあるようです。
とはいえ、多くのJサポーターの間ではFC東京を「エフシー」と呼ぶことは一般的ではなく、その呼び方に対して違和感があったということは否めないところ。現役時代の戸田氏は2005年シーズンにヴェルディに在籍しており、両者を区別をつけるために東京を「エフシー」と呼ぶことに慣れていたのかもしれません。鳥栖戦を中心に解説をしている戸田氏ですが、現役時代の激しいプレーとは一線を画した冷静な語り口を評価する声も大きいので、これから解説する試合に自ずと注目が集まることになるのではないでしょうか。
ちなみに、ネット上でのFC東京は前身が東京ガスのサッカー部だったこともあり「瓦斯」と呼ばれることが定着しています。サポーターの数が多いチームのため、その行動がよくも悪くも目立っており、特にスタジアムグルメ(スタグル)に貪欲な姿勢は知られるところ。チームも現在J1では5位、ブラジルWC中断後に再開してからは4勝1分と好調で、何かと話題になる機会が増えそうです。
※画像は『戸田和幸オフィシャルブログ』より
http://ameblo.jp/todakazuyuki/entry-11911110535.html [リンク]
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