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声優にとって大学進学とは(たかみゆきひさ)

2014/06/17 16:30 投稿

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声優にとって大学進学とは(たかみゆきひさ)

今回はたかみゆきひささんのブログ『shadowcube』からご寄稿いただきました。

■声優にとって大学進学とは(たかみゆきひさ)
【これから声優を目指す人、また、目指してる人向けのブログシリーズ】

アイドルの仕事と学業の両立!に関してはだいぶ前ですが、以前ブログで書きました(→このへん※1とかこのへん※2)。

ただ以前書いたのはアイドルさんの場合のもの。

※1:「アイドルの仕事と学業の両立!」 2011年05月30日 『shadowcube』

http://ameblo.jp/shadowcube/entry-10625547710.html

※2:「続・アイドルの仕事と学業の両立!」 2011年10月26日 『shadowcube』

http://ameblo.jp/shadowcube/entry-11059675869.html

今回は声優にとっての大学進学について考えてみたいと思います。

ということで

声優にとって大学進学は必要か否か

さて、あなたが声優を目指している、もしくは声優をしている状況で大学へ進学したいとします。

その時大事なこと


そもそも大学進学とはどういうことなのか。
なんのために行くのですか?
大学に行って勉強することは声優の仕事に役立ちますか?

これが大事

特に最後の役に立ちますか?っていうのは表面的なことだけではないです。

むしろ表面的では無いことの方が重要だったりします。

みんなが行くから、とかハクがつくからとか、遊びたいからとかいう理由であったら行かなくても良いです。

大学というのは自分が社会に出た時に必要な専門的なことを学ぶところです。

すなわち、就職した時のための勉強をするところ。

(てか、声優という職業にもう就職してる、もしくはするつもりなのでは?)

中高生までの勉強とは訳が違います。

中高生までの学校は割と受動的ですが、大学は能動的に学ぶところです。

積極的に「学びに行く」という意識がないと大学に行く効果は最大限には得られません。

そしてあなたが将来の仕事を声優と決めている、もしくは現在声優をしていて今後も声優を続けていく場合、声優という仕事に役立つ学問でなければあまり有効ではありません。

もちろん、声優の仕事に関係ないと思える学科に進学しても人生に役立つことはあります。

声優の仕事が上手くいかなかった時のために大学へ行っておくという考え方もあるかも知れません。

そんな保険を考えて声優の仕事ができるか!って厳しい意見もあるかもしれませんが、そこはまぁ、人それぞれなので。

そんなこんなで、それでも大学で学びたい!という強い気持ちがあるのであればやめなさいとは言いません。

それに、大学に行って初めて精神的にも成長できることもあります。

おそらくそれは進学前には理解できませんから、全てを理解した上で大学進学か否かを決めることは厳密にはできませんが。

それでもいずれは決めなければならない時がやってきます。

さて、そんなことでまずは進学する時としない時のメリット、デメリットを考えてみましょう。

まずはメリット

行かない人よりも知識の幅が広がります(そりゃそうですね)。

きちんと卒業することで精神的に成長できます。

役に立つかどうかわかりませんが、ハクがつきます。

大学生でないと味わえないキャンパスライフが体験できます。

ただし、上記が4年間を費やして価値あるものにできるかどうかはあなたの心構えや環境づくりによって大きく変わります。

さて、デメリットは何でしょう。

大学に通う分お金がかかります(そりゃそうですね)。

あ、ちなみに学費を自分で出せるなら構いませんが、親に出してもらうならきちんと感謝して成果を出しましょう。

同世代の進学しない声優に比べて声優の勉強をする時間が削られます。

既に声優として活動している人は学校のカリキュラムの組み方によっては受けられないオーディションが出てきます。

現実問題としてこれはとても大きいです。

オーディションは受けに行くだけでも勉強になります。

ただし、アフレコのスケジュールと授業がかぶる時、その授業の単位を捨てられるならこの限りではありません。

進学しない同世代の他の声優がどんどんアニメに出演するのを横目にみながらオーディションも受けられない悔しさに打ち勝たなければなりません。

自分が大学で授業を受けている間、同世代の声優は仕事をしています。

当然現場での勉強もしています。

現場での実体験は机上のどんな勉強よりも有益です。

それをあなたは体験できません。

なんだかメリットよりもデメリットの方が大きい気がしてきますね。

それでも大学ってそれでも大学でしか得られないものがあります。

だから行くと決めたらデメリットがあることをきちんと認識しておくことが大事です。

つまり、大学へ行くと決めたら以上はきちんと両立させること。

デメリットを痛感しても自分が進学を決めた以上は悔やまないこと。

進学しなかった同世代の声優と比べないこと。

これが大事です。


なんとなく大学に行くのであれば、デメリットしかありません。

さて、あなたは大学に進学しますか?

それとも進学を諦めて声優業一本に絞りますか?

うちの子では伊藤美来が今年受験生で大学進学を目指して勉強しています。

当然本人には上記の事を話しています。

それでも彼女は進学を選びました。

というか、より強く進学を決意したようです。

彼女が進学を決めた以上、我々も協力体制です。

伊藤美来は日本語について勉強をしたい子です。

日頃彼女は例えばレコーディング用に歌詞を受け取った時に自分なりに解釈した歌詞の読み取りレポートを自主的に作成してくるような子です。

その意識で勉強すれば大学に進学してもきちんと得られるものがあるだろうと確信しています。

とは言え、勉強と仕事の両立は自分との戦いです。

そしてその自分との戦いもまた、人生にとってとてもいい勉強になるのです。

声優というのは国語力、読解力は当然のこととして、知識や社会常識、その他様々な知識はあって損はありません。

そういう意味では勉強はとても大事ですし、それが終わることは死ぬまでないと思った方がよいです。

とは言え、現実的な事をいうと、大学を出ても国語力の低い子はたくさんいます。

中堅の声優さんでもなぜそれが読めない?と思うことしばし。

そんな現状を見ると、大学なんて行っても行かなくても一緒なんじゃ無いかと思えることもあります。

だったら大学行かずに現場を経験しながら勉強した方が良いのでは…と。

4年間を無駄に過ごすことになり兼ねないのですから。

だから個人的には大学に進学すると決めたらきちんとそれを貫いてモノにしなさいよ!って思う。

そんなことで声優にとっての大学進学について考えてみよう!でした。

次回に続く!

●追記
声優は専門職だから「様々な条件」が整ってるなら大学進学した方が良い。この様々な条件が重要。
とはいえ、この様々な条件はなかなか整わないのが現実。

執筆:この記事はたかみゆきひささんのブログ『shadowcube』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年06月13日時点のものです。

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