「MINIクーパー」といえば「ルパン三世」に度々登場するなど日本人に馴染み深く、現在もハリウッド映画などでカッコいいカーアクションを見せてくれる名車である。今回はそんな「MINIクーパー」のなかでもスポーツドライブに特化した『MINIクーパーS』を、BMWジャパンさんご協力のもと試乗してきたぞ!
『MINI クーパーS』基本スペックエンジン:直列4気筒DOHC
総排気量:1998(cc)
過給器:ターボ
最高出力/回転数:192馬力/5000
JC08モード燃費:15.8(km/L)
駆動方式:FF
ミッション:6速MT
全長x全幅x全高:3860x1725x1430(mm)
ホイールベース:2495(mm)
車両重量:1240(kg)
●動画レビュー
ガジェ通カーレビューといえばこの人”杉並区のおさだ。”さん。一見コンパクトな「MINIクーパーS」が大柄に見えなくも無いぞ!
箱根の山道を颯爽と走り抜ける『MINIクーパーS』。ぱっと見、可愛らしさが印象的な車だが、こう見えて2リッターエンジン+ターボを搭載しており、中身は意外とじゃじゃ馬。ハッキリとした感想を言ってしまえば、「スポーツカー」なのである。
熟練(ペーパー)ドライバーである”杉並区のおさだ。”さん。とても久々だというミッション車に緊張が隠せない様子。普段は「予備校生のような出で立ち」と揶揄されるが、この日は緊張のせいか表情が欽ちゃんみたいである。
MINIといえば、メカニカルな「トグルスイッチ」が定番装備。もちろん『MINI クーパーS』にも搭載されている。エンジンスターターまでトグルスイッチというのは、男心をくすぐる最上級のギミックではないか!
ギミックと言えば、ある意味『MINI クーパーS』の目玉。ヘッドアップディスプレイを搭載しており、運転しながらでも目線を落とすだけで速度やガソリン残量などが分かりやすく表示される。さらに、ここに表示される内容はカスタムも出来るからたまらない。※カスタムは停車時にしましょうね。
インターフェースはすべて”円形”+”トグルスイッチ"で統一されており、特徴的なのは外観のみでなく、室内もしっかりとMINIの世界観が広がっていることを実感できる。こうしたデザインは、見た目の美しさだけでなく、それぞれ独立した機能をもったスイッチ類が並んでいるなど、機能美も兼ね備えている。
明らかに感じるパワフルさの一方で、それ以上にドライバーを”運転しやすさ”が包み込む。運転好きな人であれば、「ミッション車」というだけでテンションが上がるものだが、この『MINI クーパーS』は、もう一歩踏み込んだスポーツカー好きにも文句を言わせない丁寧な作り込みが実感できる。というのも、シフトチェンジをする際にエンジン回転数を含めたギアの繋がりが非常にクイックなのだ。
■詳細をぜひ動画でご覧ください!
●総評
"小回りがきく”、”キビキビ動く”といった感覚を超越した挙動はまさしく「スポーツカー」そのもので、「2リッターターボ」という、ある意味懐かしさも感じる仕様が車好きには燃える要素でしょう。どちらかというと低回転型のエンジンですが、それゆえ、ペダル・ハンドル・シフト、すべてにおいて余裕を持って操作できます。シフトアップするにつれて徐々にどう猛さが見え隠れし始め、この車の持つ潜在能力が垣間見えます。また、車内のインターフェースも「お見事」の一言で、カチカチとスイッチを操作しつつヘッドアップディスプレイに目を向け走るのは、他のどの車でも味わうことの出来ない経験です。体だけでなく視覚を通して、ジワジワと興奮が沸き上がってくる感覚を、ぜひ体感してほしいと思いました。
※運転に舞い上がりすぎて怒られたのは内緒
レビュアー:まがりん
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