今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
■続・プログラマに絶対言っちゃいけないこと(メカAG)
前回の記事はわりと反響があった。
「プログラマに絶対言っちゃいけないことの検索結果」 『twitter』
http://twitter.com/search?q=http%3A%2F%2Fnico.ms%2Fnw1024113
でも肝心なことが分かってない人が少なくない。プログラマっぽい人ですら!
こうした仕様を検討すること自体に「工数」がかかるということ。すなわち「要望を検討する」ことも仕事の内だという点がこの話のポイントで、気軽にプログラマに相談するのは、「ただで(仕様検討の)仕事をしろ」と言ってるに等しい。
プログラマの仕事はコーディングだけではない。仕様検討からが仕事。んで、ただで仕様検討しろというのは、イラストレーターの話(「ただでイラストを書け」)につながるわけですな。
* * *
以前別なエントリでも書いたが、プログラマの仕事というのは、人間の言葉を機械に理解できるように翻訳することだと思っている人が多い。それはプログラマの仕事のうちの一部であって、実はあまり工数がかからない。
むしろ工数がかかるのは、曖昧で矛盾しまくりな「要望」を実現可能なように論理的な整合性を整える作業。実はこの作業にコンピュータは関係ない。プログラマを悩ましているのはコンピュータではない。人間(客)の方。
こういうのを「コミュ力」というんですかね。百歩譲ってコミュ力だとして、コミュ力というものにはコストが計上されないものなんですかね。「とにかく早く何とかしろ!」と命令すれば、適切に処理してくれるコミュ力が優れたロボットが早くできるといいですね。
素人である客にこうした仕様の整理や分析ができないのは別にいい。普通のこと。そのために専門家(プログラマ)がいるのだから。しかしすでに専門家の仕事が始まっているのに、それを自覚してくれないのは、いかがなものかという話。
* * *
●追記2014-04-13
僕は内製?のプログラマーなので、相談に乗るのも普通に仕事の内で、開発始まってからといって相談に来れないとすると、その方が困る。
http://plus.google.com/+%E8%AB%AD%E7%A6%8F%E5%86%A8Fuktommy/posts/gHMjWvEDvwZ
それは毎月もらう給料に「相談に応じる仕事」の分が含まれていて、仕事の成果もそれを含めて評価されてるはずだから、なにも問題ないのでは。外部の仕事であっても、本格的に仕事を始める以前に、工数見積のために仕様検討はするわけだし。
ようはその仕様検討には、どういう形であれコストがかかっているという話をしてる。仕様検討ばかりで実際の受注に繋がらない(つまり仕様検討のコストが回収できない)仕事が多ければ、営業なり(見積もりをした)開発なりに何かしら改善が求められるだろうし。
関連記事:
「プログラマに絶対言っちゃいけないこと」 2014年04月05日 『メカAG』
http://mechag.asks.jp/745725.html
執筆:この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2014年04月17日時点のものです。
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