今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
■早朝新聞問題(メカAG)
どこかの会社の社長が、新入社員は朝30分早く出社して新聞を読むといいことがあるよとブログで述べた。ところがその後「あれはエイプリルフールだった」と真逆のブログが掲載。手の込んだ記事だなと思いつつ「オチ」の記事を待ってたら、お詫びとともに2番めの記事が削除。わけわからん。
最初の記事は4月1日だったけど、あれはエイプリルフールではないと思うのだよね。と言うか少なくとも2番めの記事が出るまで俺はそんな可能性は考えなかった。
一部の人には不人気な1番目の記事、それに対するアンチテーゼとしての2番めの記事、最終的に「こういうことなんだよ」という3番目の記事を期待してたんだけどなぁ。なので、代わりに俺が書いてみる。
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1番目の記事はある意味正しいと思う。別に新入社員が全員が血眼になって30分早く出社しろということではなく、そういうことが苦もなくできる人は、それをするのもいいと思うよ、ということなのではなかろうか。朝、家で新聞を読んで出社するのも、その分早く出社して会社で新聞読むのも変わらない。
むろん家でもギリギリまで寝てるから新聞を読む時間などないという人もいるだろうし、家族と一緒にいたいという人もいるかもしれない。まあ新入社員だと大半はまだ独身だと思うけど。
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何度か述べているが、会社には色々なタイプの人間が必要。やたらクリエイティブな人間だけで会社が回るわけではない。むしろ堅実に仕事を進めるタイプの人材のほうが会社に貢献しているように思う。そういう人がいるからこそ、クリエイティブな人間は安心して突っ走れるわけで。
自分がクリエイティブな仕事が向いていると思う人間は存分に横紙破りの独創性を発揮すればいい。それで会社に貢献すればいい。一方で堅実さも自分の長所だと思う人は、それをアピールすない手はない。方法はいろいろあるだろう。30分早く出射するのもその一つだろう。
それをなにやら、不良高校生が「あいつは、先生にこびを売るために勉強してる」とかいうような風潮はいかがなものか。まして残業と同じで「無駄に残業する人間がいるから、自分も残業せざるを得ない雰囲気になって迷惑」とか、まったく思考が高校生だよね(笑)。
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いいじゃん、マイペースで生きたいならそんなの気にせず自分の信じる生き方をすれば。「人間は会社にとらわれず自由に生きるべきだ」とかいいながら、他人の生き方を気にしている方が矛盾。
スポーツが好きな人間が一生懸命スポーツをしてるとみんなから賞賛されるのに、勉強が好きな人間が一生懸命勉強してると、白い目で見られるんだよね、高校生ぐらいの頃は。幼稚ですな。
でも結局、勉強している人間がレベルの高い大学に入るし、堅実に仕事をこなしている人間が出世していく。「俺は出世なんてこだわらない」という人は、そういう人間を気にせずにマイペースで生きればいいと思うんだよね。気にする時点で負けている。
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ということでスポーツが好きな人(クリエイティブな仕事が好きな人)は存分にその道で自分の良さを発揮すべきだし、勉強が好きな人(堅実な仕事が好きな人)は理不尽な周囲の非難など気にせず、どうどうと自分の好きな勉強(堅実な仕事)に邁進すべき。
結局ブーブー不平不満をいうのは、スポーツも勉強もイマイチな大半の凡人なわけで、まあ凡人は凡人なりに生きればいいんじゃないでしょうか。人それぞれ。
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サラリーマンの能力というのはかなりの部分が「経験」に依存する。もちろんその人のポテンシャルも重要だけど、ポテンシャルが同じなら、経験を多くしたサラリーマンの方が優秀になる。
だから優秀なサラリーマンを目指すなら、いかに他人よりも多く仕事上の経験をさせてもらうか?という要素は重要で、その人にあったスタイルがあるだろう。自分似合わないスタイルを無理に真似してもうまくいかない。そのスタイルの一つとして、早朝の新聞というのもあるよ、と。
むろん他のスタイルもあるし、そもそも俺はそんなに経験を積むことを焦ってないという人もいるだろう。別にそれを否定はしていない。目的の応じて、ひとつの選択肢をアドバイスしているだけ。
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うまく仕事をやるには、自分と違うタイプの人間を大事にしなきゃいけない。俺は書類作成とかそういうお役所的仕事が大の苦手。コードを書いている時が一番楽しいというタイプ(若い頃は、ね)。でも一方で、プログラミング能力ははるかに俺に劣るけど、忍耐強く書類作成とか得意な人もいる。
そういう人が書類仕事をやってくれるから、俺はプログラミングに専念できるわけで、むしろそういうタイプの人に感謝しなければならない。逆にみんなコードを書くのが好きな人ばかりだったら、嫌な書類仕事も平等に誰もがやらなければならないよね。適材適所。分業。チームワーク。両方とも人並み以上にこなすタイプもいる。当然のことながら真っ先に出世するのがこのタイプですな。
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プログラミングが心底好きな人は、家に帰っても自費で買ったプログラミングの本とか読んでるよね。書籍代は会社が金を出してくれるに越したことはないけど、金を出してくれないから読まないというのではない。金を出してくれないなら自分で購入して読む。損得勘定じゃないし、それが苦痛でもない。それが好きなんだから。子供がゲームをやるなと言ってもやるのと同じ(笑)。
30分早い出社も、損得勘定ではなく自然に、苦痛なくできる人はしたらいいんじゃないですかね。逆にそれが向いてない人が、対価を求めて我慢しながらやるなら、なんの意味もないだろう。メリットもない。続かないだろうし。
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ネットのアホは何かと損得勘定を強調し、すぐに「それに見合うメリットがあるのか」みたいな理屈をこねるが、そういうのは行き過ぎれば自分の人生を貧しくするだけだ。メリットがあるかもしれないしないかもしれない。むしろあればめっけもの、ぐらいのことが、人生には大事。仕事に限らずね。早朝のラジオ体操とか。
人間の本質や特徴というのは、こういう損得勘定でない部分に出るものだ。だからそういう部分を見てその人間の向き不向きを評価することもあるだろう。向き不向きどちらの面でも正しい評価をされることが誰にとってもプラスのはず。不向きなことを得意そうだと誤解されたら辛いよね。得意なことを「あいつはこういうのが苦手だろう」と誤解されたらもったいないし。
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2014年04月09日時点のものです。
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