ガジェット通信でもこれまで何度かお伝えしている2ちゃんねる発の仮想通貨『モナーコイン』(Monacoin)コミュニティで、ネタなのか本気なのか図りかねる事態が起きている。本物の長野の別荘地をモナーコインで売りたいという人が現れたのだ。
その奇特な人は、モナーコインとさまざまな物品・サービスを交換するオークションサイト『モナオク!』に現れた。現在、長野県野尻湖畔の別荘地『野尻湖グリーンタウンさくらヶ丘』の一区画を5000monaで売りに出している。5000monaは時価にすると約75000円。
当該区画の土地面積は458平米とかなり広い。容積率は50%、建ぺい率は30%で、大きな別荘を建てるにはちょうどいい。プロパンガス・上水道・管理人も付いている。ただし、管理費が年間13650円、固定資産税が年間8000円前後発生する。売主は実在する不動産屋に同地を10万円で委託販売に出しているので、並行して『モナオク!』にもかけてみたということのようだ。
現在の5000monaと10万円とではだいぶ価格差があるが、モナーコインの市場価格はこの1週間で1mona=6円前後から16円前後まで値上がりした。もしモナーコインの価格が今後も上昇していくと仮定すれば、売主にとっては悪い値付けではないのかもしれない。モナーコインならば、今のところいくら持っていようと、税金もかからない。
ちなみに昨年、海外のギークたちの間で使われ始めたネタコイン『Dogecoin』でも、所有する別荘を『Dogecoin』1億枚(時価1300万円相当)で売りに出した人がいた。日本のギークが集まる2ちゃんねる発のネタコインとして始まったモナーコインも、それだけ利用者が増えて使われ方も多様化してきたということだろう。この壮大な社会実験がどのような道をたどるのか、興味深いところだ。
画像引用:
『モナオク!』
http://mona-auctions.jpn.org/search.cgi [リンク]
株式会社正木屋
http://www.mskyab.jp/goods/53.html [リンク]
※この記事はガジェ通ウェブライターの「ろくす」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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