今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
■名無し~3.EXE
2chのwindows板と見てたら、名前が「名無し~3.EXE」なんだよな。考えてみればこの意味がわからない世代の方が増えたのではなかろうか。
一応説明しておく。MS-DOSの頃はファイル名は8文字しか使えなかった。その後長いファイル名が使えるWindows NTが開発されたが、MS-DOSのファイルシステムであるFATと、Windows NTのファイルシステムであるNTFSは互換性がなかったので、まだまだMS-DOSのアプリを使う必要があった当時、なかなかNTFSは普及しなかった。普及しないからNTFS対応のアプリも増えないというジレンマ。
MicrosoftはWindows95発売時にFATでも長いファイル名を使えるようにした。互換性を保ったまま長いファイル名に対応させたので、かなりトリッキーな方法になっている。すなわち長いファイル名と短いファイル名を両方併用する。長いファイル名に対応していないMS-DOS時代のアプリは、短いファイル名として見える。
ただ当然のことながら短いファイル名だと同じ名前に鳴ってしまうケースがある。苦肉の策として短いファイル名が重複するケースでは、ファイルシステムが末尾を強制的に変えて区別する。
* * *
たとえば
名無しさん@お腹いっぱい.EXE
名無しさん@10周年.EXE
は単純に短いファイル名を生成すると、先頭の8文字(漢字なら4文字)を取るので、
名無しさ.EXE
名無しさ.EXE
と同じ名前になってしまう。それでは困るので、システムが自動的に重複しない名前を生成する。
名無し~1.EXE
名無し~2.EXE
のように、最後を「チルダ+番号」に付け替える。こんなことしてもどっちがどっちなのかわからないのだが、まあとにかく処理はできるわけだ。このへんに苦しさと開発者の苦悩がにじみ出ている。もし俺がこんなの開発依頼されたら「ぜったいありえん!」とか猛反対しただろうな。
* * *
主流がFATファイルシステムからNTFSに移ったのはWindows XPが普及しだした後だな。それでも相当あとまでFATでXPを動かしている人もいたような。XPはファイルシステムとしてNTFSとFATの両方を使える。信頼性はNTFSを使った方が格段に高いが、それでもなお最初の頃はMS-DOSと併用しなければならなかったりして、FATを使う人が少なくなかったような。
XPが発売されたのが2001年。でも同時期Window Meとかも発売されたし。Windows MeはWindows95の系列でファイルシステムはFAT。Vistaが発売された2006年はさすがにNTFSの方が主流担ってたと思うから、FATからNTFSへの以降は2002年ぐらいですかね。そしてそのXPもいよいよ終了…。
執筆:この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2014年03月14日時点のものです。
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