中国最大の検索サービス『百度』が、依然として消息が掴めないままのマレーシア航空370便の公開捜索プロジェクトを開始した。
中国の高解像度観測衛星『高分一号』とNASAの衛星が3月8日~9日にかけて撮影した衛星写真をネット上に公開し、ユーザーに不明機の痕跡を探してもらおうという計画で、現時点で63000人以上が参加している。
多数のネットユーザーが掲示板などで情報をやり取りしながら人物を特定したり事件の真相を解明しようとする活動のことを、中国では“人肉検索”と言う。日本では“炎上”に相当する活動だ。
何しろ中国は人口が多いだけに、人肉検索に加わる参加者も多い。中国のネットユーザーはある程度の収入や人脈に恵まれ、リテラシーも備えた中流層以上の利用者が多いため、彼らが本気を出した時の成果はなかなか目覚ましいものがある。2010年に公安警察副局長の息子が起こしたひき逃げ事件の犯人を人肉検索によって特定した活動は、『李剛事件』として今も語り継がれている。
マレーシア航空370便については、既にアメリカの衛星写真会社・デジタルグローブも衛星写真を公開して、主に欧米のネットユーザーが捜索に参加しているが、これで中国からの心強い味方が加わったことになる。中国人民の本気の人肉検索に期待したい。
画像:『百度』より引用
http://test.baidu.com/crowdtesteva/eva/testerView/eva_id/7479/prePage [リンク]
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