3月3日、目を疑わずにはいられない衝撃的な動画が『YouTube』にアップされました。その動画の中では、紛れもない“反重力ホバーボード”のデモンストレーションが行われていたのです。
「2014年2月、『HUVr Tech』社はロサンゼルスの繁華街でイベントを開催した。これからお見せするデモンストレーションはすべて本物である」と前置きした上で始まるこの動画には、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でドクを演じたクリストファー・ロイドやプロスケーターのトニー・ホークら超有名人が出演して、フワフワと宙に浮くホバーボードを実演して見せたのです。
この迫真のデモを見た人たちは、英語圏のネットユーザーを中心に「これは本物だ」「まさか実現するとは!」「1000ドル以下ならマジで買う」と大騒ぎ。公開からわずか3日で700万回以上再生され、今週の最もホットな科学ネタになっています。
『HUVr Tech』社の公式サイトを見ると、「特殊素材で作られた電磁石が180ポンド(約82kg)の物体を数インチ浮上させることができる」とか、「“反重力”実現のカギを握る、MIT出身の材料および電磁気工学のスペシャリストで構成された開発チーム」といった、もっともらしい解説が並んでいます。
エイプリルフールにはまだ早いし、ただのネタにしてはやたら金がかかっているし、これはもしかすると本当に本物なのでは!? まさか自分が生きているうちに反重力システムが実現するとは……。
――なーんて、さんざん煽ってみましたが、もちろんこの動画はフェイク。3月5日にこの動画の“ネタばらし”がされちゃいました。
「ホバーボードの件でウソつきました。ゴメンね!」とフェイク動画の制作を自白したのは、『Funny or Die』。これまでにも、かなり有名なコメディアンや俳優の出演するジョーク動画を公開してきたネタサイトです。まぁネタといっても、本場アメリカンジョークなので、日本人からするとあまり笑えないものが多いのですが……。
でも、コメント欄には結構本気で信じてるっぽい人がいたり、逆にブログで真面目にフェイクを実証し始める人も現れちゃったりして、傍から見てるとどちらも「こんなネタにマジになっちゃってどうするの……」って感じでした。
まぁ今回の場合は、ガチで信じちゃった人も、一瞬でも夢を見させてくれたってことで丸く収まるんじゃないでしょうか。「人は信じたいものを信じる」「ウソはウソであると見抜ける人でないとネットを使うのは難しい」――ネットリテラシーを端的に表した名言を改めて思い出させてくれた現象でした。
画像とソース:『HUVr Tech』公式サイト引用
『Funny or Die』
動画:BELIEF(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=A4vE_vpkr90[リンク]
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