3月3日午前5時頃、沖縄近海でマグニチュード6.6の地震が発生。沖縄本島で最大震度4を観測した。
久しぶりに発生したこの大きな地震に、普段あまり地震に慣れていない沖縄県民は大騒ぎ。『Twitter』のタイムラインから抽出した沖縄県民の叫びをご覧いただこう。
・大きい地震だ!沖縄県・すんげーデカイ地震なう
・震度4!沖縄にしては長く強い揺れました、飛び起きました
・沖縄クラスタが全覚醒するレベルの地震とか久しぶりだなぁ
・沖縄県民は、台風ならどんな暴風雨でも平気なのに地震なら震度1でも気付いたらビビるよね
・沖縄県民 瞬間最大風速40mの台風→たまにくるけどまあ余裕 震度4の地震→この世の終わりか
「沖縄クラスタが全覚醒」「台風なら平気なのに地震は怖い」といったツイートから沖縄県民の慌てぶりが伝わってくる。朝方にはトレンドもすべて地震関連で埋め尽くされた。
地震の多い関東地方に住んでいると、震度3から4程度ならそれほど大騒ぎするほどのこともないだろうと思ってしまうのだが、沖縄は地震の頻度が低いため、小さな地震でも恐怖を感じる人が多いのだろう。
地震保険における基準料率を算出している損害保険料率算出機構がまとめた資料によると、沖縄の等級は「2」で、最も地震の頻度が高く被害想定も大きい「4」の地域(東京、静岡、高知など)に比べると、基本料率は6割も安くて済む。つまりそれだけ地震のリスクが小さいということだ。
だが、油断は禁物。沖縄を含む南西諸島近海では、被害史料こそ少ないものの、1900年以降、マグニチュード7.5以上と推定される巨大地震は5回も発生している(『Wikipedia』より)。1771年には沖縄から南西に連なる八重山列島近海でマグニチュード7~8クラスと推定される“八重山地震”が発生。この地震は各地に伝説の残る“明和の大津波”を引き起こし、1万人以上の死者・行方不明者を出している。
「沖縄は地震が少ない」という通念は、経済に与える影響が大きい南海トラフ地震などに比べると、単に研究が進んでいないためにそう思われているだけという見方もできる。フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境目に乗っかっている沖縄地方も、やはり巨大地震からは逃れられないのだ。
画像:気象庁、損害保険料率算出機構、および『Twitter』より引用
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