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スイス・チューリッヒ市を本拠に1872年に設立され、世界170か国以上でサービスを提供しているチューリッヒ・インシュアランス・グループ。日本においても損害保険や医療保険などを展開し、顧客満足度の高さでは随一で存在感を発揮していますが、その企業理念を伝えるためのスペシャルムービーが公式ホームページにて公開されています。

「あなたの中のケア」と題されたこのムービー。チューリッヒ生命の企業理念でもある「Care」、すなわち「思いやり」の精神をテーマにしており、とあるサラリーマンの一日を通してハートフルなストーリーが紡がれています。

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しがないサラリーマンを演じているのは、堤幸彦監督の『20世紀少年~最終章~』やNHKドラマ『坂の上の雲』などに出演歴のある小野孝弘さん。山一證券にて営業マンとして自主廃業になるまで8年間勤務していたという異色の経歴の持ち主で、今回のようなサラリーマン役がハマり役といえそう。くたびれたジャケットや雑に結んだネクタイがすでに哀愁漂っています。

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会社へと足早で向かう中、水をかけられてしまった主人公。そこに手を差し伸べたのは、先ほど一顧だにせず通り過ぎたティッシュ配りのお兄さん。濡れてしまったスーツを、配布用のティッシュを使いきってまで拭き取ってくれます。

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その後、オフィスに到着して待ち構えていたのは、不機嫌そうな上司たち。主人公のデスクにファイルを積み上げていきます。

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途方に暮れる主人公に声をかける同僚たち。仕事を分担してやってくれることに。まさに「手を貸すことは、心を助けること」です。

ここで目を引くのは同僚たちが身につけているマフラー。ちょっと巻き戻してみると、ティッシュ配りのお兄さんも首にかけていました。ブルーは言うまでもなくチューリッヒ生命のコーポレートカラーで、この後もマフラーが重要な役割を果たしています。

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主人公が歩いていると、足元にリンゴが。見ると女性がしゃがみこんでいます。カゴから転がってしまったリンゴを拾い集めることになった主人公の首元には、あの青いマフラーが。

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女性を助けるべく集まってくる人々。「誰もがもつ思いやりの心」というテロップは「伝えていますか?」と続き、実際に手助けして示すことの大切さを強調。その象徴が皆おそろいでかけているマフラーということでしょうか。

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主人公は拾ったリンゴを差し出した少女に、自身の青いマフラーをかけます。少女を演じた中原叶愛さんは、ながせきいさむ監督の『ミリタリーむすめ』やTBSドラマ『潜入探偵トカゲ』にも出演している注目子役。まっすぐ見つめる大きな瞳が印象的です。

冒頭に比べて穏やかな表情になっている主人公のアップから、「誰かを思うことが今日のあなたを美しくする」というメッセージが余韻を残すこのスペシャルムービー。名前も知らない同士でも助けあうことでお互いの気持ちもやさしくなれる、ということを2分37秒に凝縮した好ショート作品といえるのではないでしょうか。

Special Movie チューリッヒ生命
http://www.zurichlife.co.jp/sp_contents/cm_gallery_2014.html

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