羽生結弦選手の金メダル獲得でようやく応援もヒートアップしてきたソチオリンピック。16日からは「氷上のF1」とも呼ばれるボブスレーが始まりました。日本代表チーム「DANGANジャパン」も出場する注目の競技です。
このボブスレーという競技は、ソリを操縦する選手の技術を競うのはもちろんですが、実は誰もが知っている自動車メーカー同士の戦いだったりもします。フェラーリはイタリアに、BMWはアメリカとドイツに、マクラーレンはイギリスに、各社のハイテクの粋を集めたソリを提供しており、F1マシンと同様の開発競争が繰り広げられているのです。
一方、実績に乏しく国からの強化費用も少ない日本では、『下町ボブスレー』が国産ソリの開発をして、日本代表チームを応援しようというプロジェクトを進めています。
『下町ボブスレー』は、東京都大田区の町工場が中心となって、日本初の日本人のためのソリを開発するというプロジェクト。昭和製作所、上島熱処理工業所、マテリアルが中心となり、2人乗りのソリを開発しています。ただ、残念ながら従来から使っていたラトビア製のソリを上回るタイムが出せなかったため、今回は使用が見送られることになってしまいました。
ソチオリンピックには、3大会ぶりにジャマイカチームも出場しています。日本やジャマイカのような弱小チームが、一流メーカー製のソリに乗る強豪国とどう戦うのか。そのあたりの“ソリ対決”にも注目して観戦してみると面白いかもしれません。
最先端のカーボン素材や風洞実験設備などを利用して作られたソリ。デザインにも各社の個性が垣間見える? スケルトンとリュージュから、スキー、スノボに至るまでサポートしているメーカーも。車メーカーがスキーとスノボの板まで製造していたとは驚きです。
画像:フェラーリ、BMW、マクラーレン、下町ボブスレーの公式サイトより引用
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