2012年の夏にβテストが実施されるやいなや、参加したテスターたちの間で「神ゲー!」と話題になった無料ブラウザゲーム『イニシエダンジョン』の第4回βテストが、今年4月頃を目処に開催予定であることが公式サイトでひっそりと発表された。同時に地下40階以降のプレイを収めた予告PVも公開されている。
『イニシエダンジョン』はパソコンのブラウザ上で遊べる1人用フラッシュゲーム。まるでファミコン時代のような8ビット風画面が懐かしさを感じさせるダンジョン探索型RPGだ。プレイヤーは王国の地下に眠ると伝わる不老不死の水を求め、ワラワラと出現する敵をなぎ倒しながら、ダンジョンの最深部を目指す。ゲームバランスは非常にシビアで、途中で力尽きてしまうとレベルは1に戻され、持っていた装備、お金、経験値をすべて失ってしまう。
そのようにシビアなバランスと豪華とは言えないグラフィックの本作が、なぜ「神ゲー」の評価を得ることができたのか?
本作の醍醐味は、「ゴチャキャラバトル」とか「ワラワラバトル」とでも言うべきド派手な戦闘と、何度でも潜りたくなるアイテム収集要素にある。出現する敵の数自体、ハンパなく多いのだが、それに加えて攻撃・ダメージ・破壊などの各種エフェクトやドロップアイテムで画面が埋め尽くされ、もう何がなんだかわからないお祭り状態がとっても楽しいのだ。
ゲームを進めると、戦士・アーチャー・魔法使い・僧侶・召喚士といったジョブの仲間たちがパーティーに加わり(前回のオープンβでは最大12人まで)、戦闘のゴチャゴチャ感はさらにアップしていく。それでいて操作が複雑ということはなく、「WASD」または矢印キーとマウスの左クリックだけでも遊べてしまう。
また、主人公キャラの後ろに付き従って動く味方は敵を見つけると勝手に攻撃してくれるので、プレイヤーは移動に専念するだけでもいい。敵を倒すとドロップするアイテムは、同じアイテムでも効果時間や範囲の広さなどにバラつきがあるため、レアドロップを求めてハック&スラッシュを繰り返したくなる。そうして手に入れた強力なアイテムも、ちょっとした油断ですべてを失いレベル1に戻されてしまう――その絶妙なマゾバランスにハマる中毒患者が続出したのだ。
第4回βテストでは、地下70階までのダンジョンと、新モンスター・新アイテム、水中移動などが実装される予定となっている。2011年の夏から1人で細々と本作の開発を続けてきた作者のmiya氏は、今年こそは『イニシエダンジョン』を完成させたいと意気込んでいる。今しばらく、この約束された神ゲーの完成を待つことにしよう。
お金、宝箱、ドロップアイテム、体力を自動回復する魔法陣、召喚したモンスター、炎の呪文、光の呪文などのエフェクトで画面はゴチャゴチャ。こんなになっても、5年前のノートパソコンでも問題なく遊ぶことができる。
水中の敵に雷系の呪文を使うと電撃による追加ダメージがあったり、凍気の呪文で水を凍らせて敵をハメることができるというような、属性を利用した意外な奥深さも面白い。他のプレイヤーのプレイログを再生して見ることができるソーシャル要素もある。
画像:2013年に実施されたオープンβテスト中のもの
動画:【ブラウザゲーム】イニシエダンジョン Ver.0.4β 予告PV
https://www.youtube.com/watch?v=xDGnG9CnUrE
『イニシエダンジョン』公式サイト
http://inishie-dungeon.com/
※この記事はガジェ通ウェブライターの「ろくす」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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ガジェット通信編集部
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