2015年春に東京-金沢間が開業予定の北陸新幹線。その北陸新幹線に投入される新型車両『E7系』の一般向け試乗会が開催されました。
事前に公式サイトで募集した3,500名の定員に対し、応募総数は214,306名。本人確認が必要なため転売不可で、大宮-長野間の片道だけという条件付きながら、倍率にして61倍もの応募が殺到。鉄道ファンからの注目度の高さが伺えます。1口だけ申し込んでいた記者は幸運にもこの試乗会に当選。プチ長野観光を兼ねて、ひと足先に新型車両の乗り心地を体験してきました。
●漆や銅など、北陸の「和」をイメージした外観
E7系はJR東日本と西日本が初めて共同開発した車両で、「和」をキーワードに、洗練・ゆとり・開放感を表現しています。『エンツォフェラーリ』で知られる奥山清行氏が全体のデザインを監修。外装は空をイメージした青色と、伝統工芸をイメージした銅色、日本的な気品や落ち着きをイメージしたアイボリーホワイトの3色で塗装。グランクラス、グリーン車、普通車の内装もシックな色使いでまとめられています。
標準編成は、1~10号車が普通車、11号車がグリーン車、12号車が飛行機のファーストクラスに相当するグランクラスの12両編成。グランクラスにはE5系で培ったフルアクティブサスペンションを搭載して揺れを軽減しています。ただ、他の新幹線路線に比べると、カーブと急勾配の多い路線を走るため、最高速度は260km/hに抑えられ、その分トルク重視な足回りになっているようです。
ノーズ長が同じということもあり、E2系の後継といっていいデザイン。『あさま』のE2系は順次E7系に更新される予定です。
「空力特性に優れたパンタグラフ」とパンフレットに一項目が設けられているシングルアームのパンタグラフ。きっとこれにもフクロウの羽的なヒミツがあるのだろうと思ってアテンダントに訊いてみましたが、詳しいところはわかりませんでした。
●N700系よりもさらに広い座席に全席電源設置!
この日乗車した普通車は2-3人掛け座席。E5系より30mm、N700系より20mmも車体幅が広く、通路がとても広く感じます。詳細な数字は不明ですが、座席の前後幅もおそらく最長ではないでしょうか。とにかくゆったり。このところ高速バスとLCCしか乗っていなかった記者にとっては、久しぶりに贅沢な移動となりました。
そして重度のネット依存症である記者にとって何よりうれしかったのは、全席にコンセントが設置されていること! これで移動中もノートパソコンやスマートフォンをいじり放題です。
座席の前後幅がひろいので、足元に荷物を置いてもこの余裕。タブレット端末やデジカメの充電もできちゃいます。欲を言えば、Wi-Fi環境もあれば最高でした。帰りに利用した長野-新宿4,000円の高速バス車内ではWi-Fi接続できたので。
グランクラスとグリーン車には入れなかったので、外からの粗い画像でご勘弁を。普通車の乗り心地は「タバコを1秒間も立たせられない」程度のものでしたが、アクティブサスペンション付きのグランクラスなら、きっと快適なのでしょう。
デッキ部分も広々。トイレはドアを開けると自動的にフタが開いて出迎えてくれるハイテクトイレ。暖房&温水洗浄でとっても快適でした。水がわずかしか流れない、真空で吸い取るタイプです。
さらに至れり尽くせりな、車いす対応の多機能トイレ。この他、簡易寝台のある『多目的室』なる小部屋も各編成に1部屋だけ設置。ただし車掌の許可がないと開かないとのこと。
北陸新幹線用新型車両E7系試乗会(JR東日本)
http://www.e7-shijoukai.com/
※この記事はガジェ通ウェブライターの「ろくす」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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