上田麗奈

現在放送中のアニメ『てさぐれ!部活もの あんこーる』園田萌舞子ほかを演じている声優の上田麗奈にインタビューを行った。『てさぐれ!部活もの あんこーる』は、昨年10月に放送開始されたCGアニメの2期目となる作品。フルCGで描かれる女子高生の部活をテーマにしたあるあるトークと、その後に行われるアドリブパートを通して高校生活を手探りで模索していくというアニメだ。

この作品の中で気になる存在として登場するのが上田麗奈さんが演じる園田萌舞子(そのたもぶこ)姉妹だ。各学年に6人、合計18人というとんでもない人数の姉妹を上田さんは1人で演じている。名前の通りにいわゆるモブキャラとして各所に登場し、作品を盛り上げる園田姉妹を演じ分けている上田麗奈さんに、作品やキャラクターの魅力、アフレコ現場の雰囲気や4人への印象などを伺った。

●一人ひとり個性が魅力

――早速ですが二期での目標は?
上田:一期の時に、アドリブパートに出させていただいたことがあったんですが、その時は本当にテンパッてて頭が真っ白になっちゃってたんです。二期でまたアドリブパートとかがあったら、ちゃんと喋ろうと思います。アドリブが苦手なので……。

――『あんこーる』でもアドリブパートに出るということですか?

上田:つい先程収録しました。1期の時よりは声が乗ったかな、と思います。アドリブパート中に、元々6人分の声しかやっていなかったんですけど、先輩の悪ノリでまた新キャラが増えちゃいました(笑)萌舞子たちは全部で18人いるんですけど、学年ごとに同じ系統の声がそれぞれいるという設定なのであまり変えたりすることはなかったんです。結局無茶ぶりで6人+4人分ぐらいのパティーンで収録したんですが、使われるかどうかはわかりません(笑)

――萌舞子ファミリーの魅力は?
上田:一人ひとりが全然個性も違うし、みんなとっちらかった方向にいっているので、アニメを観ながら「今のこいつは誰だ?」って探し当てみたいなことも楽しいと思います。個性的なのにあんまり前に出過ぎない、主張しすぎないポジションも萌舞子たちならではの魅力何じゃないかなと思います。

――彼女たちを演じてみていかがですか?
上田:最初は「こんなもんできるかー!」ってめちゃくちゃつらかったです。オーディションの時、事務所から「6役やってください」と言われた時も「え?」と思ってすごくびっくりしました。でも、やっていくうちにこういう子なんだなってわかってきて楽しめるようになってきたかな、と思います。アドリブパートでも1期より2期のほうが、いきなり「どう思う?萌舞美ちゃん」って聞かれても、以前よりちょっと早く出せるようになりました。最近はそうやってちょっとずつ理解していっているので楽しいです。

――演じている中でお気に入りの子はいますか?
上田:先程まで収録をしていて、そのアドリブの中でモブざえもんというキャラクターが出てきたんです。オンエアかDVDかわかりませんが、とにかく観ていただければ一番異質というか、濃いキャラだというのがわかると思うので個人的には好きです。出るとしたら11話あたりだそうです。

――一期から二期にかけてアフレコ現場の雰囲気は変わりましたか?
上田:より自由になりました(笑)主に部長なんですけど、きわどい部分を出すようになってきたなと(笑)最初は女の子らしいかわいくてほやほやした雰囲気だなって思ってたんですけど、だんだん仲良くなるにつれてちょっとヒドいことも言ってみたりとかして、その分笑いも多くなって楽しくなっているなと思います。アウトだと思ってるところがすんなり放送されちゃったりするので毎回楽しみです。

――ファンの方から言われて嬉しかったことはありますか?
上田:「萌舞子さんおつかれさまでした」とか「今日も無双でしたね」とか言ってくれたり、クレジットの画面をキャプチャしてくれたりするのがうれしいです。予告を1人で6役喋る回があったんですけど、台本には最初に二言ぐらいあって「あとは萌舞子お姉ちゃんよろしく!」みたいなセリフだけ書いてあって。「あとは一人でアドリブで」と言われて、これはどうしたものかと(笑)だからみんなが喋れるように1人で6人分のセリフを考えて、構成を考えてみたいなことをしていて「私はどこに向かっているんだろう」みたいな。大体別撮りになるようなところを6人1本撮りでやったのはいい経験になりました。

●演劇部に打ち込む学生生活 その頃から何役もこなす

――上田さん自身の学生時代はどういう子でしたか?
上田:ひたすら部活をがんばっていました。演劇部だったんですけど、同輩が3人しかいなかったんですけど途中2人やめて私1人になっちゃって。後輩も4人しかいなくて、私が副部長だったんですけど部長も会計もやめちゃったので副部長なのに部長代わりもやってました。だから台本を書いたりもしてました。バレたら先生に怒られちゃいそうなんですけど授業中に台本書いたりしてました(笑)その頃から副部長、部長、会計と、1人何役もこなしつつ、あっぷあっぷしながらやってました。

――今後『てさぐれ!部活もの』関係でやりたいことはありますか?
上田:劇場版、は無理だと思いますが、萌舞子外伝とかがあったらやりたいです!エンドロールも1人だけで(笑)お父さん、お母さんとか親戚の人とかも出てきて。でも、今6役でギリギリなのでみんな同じ声になっちゃうかもしれません。

――外伝の脚本はご自身で書かれますか?
上田:いやぁ、それは、ちょっと、スタッフさんにお任せします(笑)

――スタッフ「良かったらアニメーションの方も」
上田:いや、いや、いや、いや……(笑)スタッフさんに作って頂いたものに声を当てたいです。

――オーディションでは絵を描いて予想を裏切るほど上手だったとか。

上田:そこまで上手いというわけじゃなです。事前に勉強しないと描けないので、画像をいっぱい見て覚えて、手になじませて描く感じです。ウサギとライオンもGoogleの画像検索とかですごく勉強して。ウサギって斜めからの写真がすごく多くて、正面からのが少なかったので大変でした。『てさぐれ!部活もの』で絵を描いたのがきっかけで色んな所で「絵を描いてください」って言われることも多くなってきて、ファンの方からも「新作楽しみにしてます」って言われたり。どっちの新作なのかっていう(笑)

●部員4人はみんなすごい! キャストへの印象

――上田さんから見た4人の印象を教えてください。
上田:西さんが演じている結愛ちゃんのキャラクターって、明るくて破天荒で、みんなを引っ掻き回すような面白い人だと思ってたんですけど、西さん本人がめちゃくちゃかわいくて。見た目もですけど、内面がすごく可愛らしくて、そこが結愛ちゃんにすごく反映されていて。私が思っていたよりも愛しい感じだと思っています。

明坂さんは、本当に物知りな方なので、何を言ってもちゃんと適切なツッコミをしてくれます。他の3人がわからないこともちゃんと解説してくれて、視聴者にとってもわかりやすいと思います。ひーなが、明坂さんがいるからこの4人がまとまっているんだなと思います。もちろん西さんの進行も上手で、西さんのおかげでまとまっている部分もあって、2人ともさすがだなと思っています。

葵ちゃんの荻野さんは役そのものなので(笑)自由すぎて次何が飛び出してくるか全然わからなくて、色々な意味で見ていて飽きないというか楽しませてもらっているというか(笑)自分にはない部分をたくさんもっているし、あまり荻野さんみたいなタイプの方はいらっしゃらないのですごいなと思っています。

こはるんの大橋さんは、本当にしっかりこはるんを読み解いてくれているというか。元々ツッコミキャラのポジションだったと思うんですけど、そこを超えてというか、ツッコミとかボケとかを超えてこはるんを理解しているというか、一心同体というか。荻野さんみたいなそのまんまというよりも、こはるんをやってくれているなという感じで役者としてすごく尊敬しています。

みんなにすごいってばっかり言ってますね(笑)

――石ダテ監督の印象はいかがですか?
上田:オーディションで最初に見た時は「明るいしハキハキしてるし、明るくていい人なんだろうな、楽しく仕事出来るだろうな」って思いました。いざ仕事が始まってみると、凄くテンションが高いお兄さんなんだな、と。オーディションではあまり感じ取れなかったひょうひょうとした感じが出てきて「何を考えているんだろう」っていつも思ってます。台本とかで「ここはこうしたほうがいいですか?」って聞くと「ここはこうなので、こうお願いします」というのがすごく丁寧に返ってくるので作品愛がすごく強いんだなと思いました。頼りになるというか、いいお父さんみたいな感じですかね。

声の演じ分けだけでなく、実力派の絵描きでもある上田麗奈さん。『てさぐれ!部活もの』で得た体験が今後どのように活かされるのかは未知数だが、若くして才能の溢れる声優・上田麗奈さんに今後も要注目だ!

●『てさぐれ!部活もの あんこーる』番組概要
イメージビジュアル_4人(1話放送終了後用)
放送日時:2014年1月11日(土)放送開始
毎週土曜深夜 27時15分~27時30分 日本テレビにて放送
※関東ローカル
※放送時間は、都合により変更する場合がございます。

『てさぐれ!部活もの あんこーる』公式サイト
http://www.ntv.co.jp/tesabu/

公式Twitter
https://twitter.com/tesabu

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