先日、『てさぐれ!部活もの あんこーる』のキャスト囲み取材が行われた。『てさぐれ!部活もの あんこーる』は、昨年10月に放送開始されたCGアニメの2期目となる作品。フルCGで描かれる女子高生の部活をテーマにしたあるあるトークと、その後に行われるアドリブパートを通して高校生活を手探りで模索していくというアニメだ。
取材では、鈴木結愛役の西明日香さん、佐藤陽菜役の明坂聡美さん、高橋葵役の荻野可鈴さん、田中小春役の大橋彩香さんの4人がアニメ本編さながらの自由なトークを繰り広げながら作品の魅力などについて語った。
●4人の個性が爆発! 脱線トークで笑い連発
――記者:二期が決まった時の気持ちは?
西:私はすごく嬉しかったです。普通、続編って半年とか1年後なんですけど、「1月からです」って聞いて2回ぐらい「えっ?」「えっ!?」って聞き返しました。
明坂:密かに不買運動をするぐらい二期が決まってほしくなかったです。最終回で卒業したので、入れ替えで新しい人が来るんだ!と思ってすごく楽しみにしていました。そうしたら、監督から「みなさんがスケジュール合いそうなんでそのままいきます」っていう悪魔の様な連絡が飛んできて。現実は残酷だなって思いました。
荻野:私は1期終わった時に達成感が満ち溢れていたんです。「はー、本当にやっと終わってよかった!」と思った時に、もう1期あるって知ってた?って言われてガビーン!みたいな。私の達成感を返してください(笑)
大橋:私は二期が決まったときは本当に嬉しくてマネージャーさんの前で飛び跳ねてた記憶があります。1期がすごく綺麗に終わったのでちゃんと次は副部長として二期が始まるんだろうな、と思ったらまさかのまた新入生というパティーンで「ええええ」と思いました。
――記者:1期を終えてご自身で変わったな思うところはありますか?
明坂:(主にスタッフ陣への)憎しみが増えました。
西:一番最初に始めた大喜利に比べるとチームワークが出てきて、今ではもう阿吽の呼吸で出来るようになった、よね?
明坂:棒読みに聞こえたけど(笑) でも、一番変わったのは、こはるんだよね?
大橋:最初は頑張ってツッコんでましたけど、いつの間にかツッコミじゃなくなりましたね。今まで別の作品のラジオとかでも置きに行ってる感じが多かったんですが、『てさぐれ』に携わってからは度胸がついたと思います。「もう何を言ってもこわくないやー!」って思って色々言うようになりました。
明坂:多分それは悪影響だよ(笑)
荻野:私はアイドルの時はスルーするような話にもノッて行くようになりました。アイドルのときよりもリアルな荻野可鈴っていう感じで、何でも言っちゃえ!って
明坂:やっぱり悪影響じゃ……。主に部長からの。
――記者:二期の見所を教えて下さい。
明坂:1期以上にひどくて放送出来るのかなって思ってます(笑)大喜利の割合がどんどん増えていっていて、最初は20分ぐらい録っていたのが1時間近くになったりとか。そのくせほとんどが使えないネタだったり。
西:使えないネタほど盛り上がるよね。
明坂:スタジオにちょこっと遊びに行かせていただいたことがあるんですが、本当に制作がギリギリで、納品3日後です、みたいな状況で。だから私たち、どこが採用されるのか全くわからないので見所ってなかなか言えないんです。
西:今後、3話か4話からはちゃんと動くと思うので、見所はそこです。動くかどうか!
――記者:4月20日のイベントについての情報はありますか?
スタッフA:詳細は決まってないですが、OPとEDとキャラソンは歌う予定です。大喜利もやるとかやらないとか。
スタッフB:制服もあるし、部室のセットでコントをやるんじゃないですかね?コントライブですよ。
西:こういう変わったアニメなので、普通のイベントじゃないと思うので楽しみにしていてください。
明坂:イベントの内容をTwitterとかFacebookとかに書くと大変なことが起こるかもしれない!
西:Twitterとかやってる人はイベントが終わったらちゃんと「やっぱりてさぐれのイベント神イベントだったな」って書いて欲しいです。
明坂:「Blu-ray買いました!」とかね。
――記者:西さんは1話でアニメーター補とありましたが。
西:レコーディングでスタジオに行ったら、その時にアニメーション監督のたつきさんが「記念に動かしてみますか?」と言ってくれて、手首だけちょっと動かしたんです。そしたらオープニングにアニメーター補って大きく書かれていて感無量でした。あたかも結構手伝ったみたいな感じでしたけど手首をちょっと動かしただけです(笑)
――記者:石舘監督の印象はいかがでしたか?
西:最初は『直球表題ロボットアニメ』の時にお会いしたのですが、初対面の時に「何かわからないことありますか?」って膝立ちで、自分より下の位置から聴いてくださって「何だこの人は!?」って思いました。今は、近所のとか、親戚の親しみやすい兄ちゃんという感じです。
明坂:私は『gdgd妖精s』の時に初めてお会いした時、麦わら帽子を被ってたのを覚えてます。お前はどこの海賊だ、みたいな。元々お笑いとかバラエティ番組の構成をやっている方と聞いていたのですが、コミケにイタメシの本を出しているとかで変わった人だと思いました。今の印象は、諸悪の根源?もう何年も一緒に仕事をしているので、私が今までアドリブで喋っていた部分が既に台本に組み込まれていたりして、このやろう!って思います。あと台本読むだけで笑っちゃったりして、さらにこのやろう!って思います(笑)
荻野:私は初めて会ったのが『てさぐれ』の顔合わせの時で、部屋に入った時にすごく優しそうなおじさまがいるなと思ったらその方が監督だったんです。で、あ、監督さんなんだって思った、っていうだけです(笑)今は、優しくて面白くて変態な……影が濃くもなく薄くもない、監督です!
明坂:結果的に最初どうでもよくて、いまもどうでもいいってこと?(笑)
荻野:遠くもなく、近くもなく、良い距離感の監督さんです!
大橋:私は、一番最初に会った時に監督が『ラブライブ!』さんのTシャツを着ていたのが印象に残っていて、「あ、アニメが本当に大好きな方なのかな」って思いました。実際にすごく明るくて喋りやすい方で、最初は不安もあったんですけど一気に安心感が生まれたのを覚えています。今は、あんまり何も考えずに接していたかも知れないです(笑)
明坂:ゆとり2人は監督に興味がないっていう(笑)
大橋:違いますよ!ちゃんと現場に入った時に挨拶してくださって「ああ収録がはじまったな」って……。
明坂:学校のチャイムだと思ってたってこと?
大橋:違います違います!ちゃんと場を盛り上げてくださるっていうか。大喜利をしているときも笑ってくださったりすると「あ、よかった」って安心したりします。
――記者:今後このメンバーでやってみたいことがあれば。
明坂:修学旅行みたいなこととか?完全に台本だったらイベントとか。妖精の頃からそうだったんですけど、大喜利は身を滅ぼすものだとわかりました。
西:バスツアーやりたい。バスツアー。(スタッフの方を向いて)バスツアー。
スタッフ:もうちょっと具体的に……。
西:選ばれし視聴者達と一緒に、私たちがバスに乗るんです。
荻野:そりゃそうだろ(笑)
一同笑
西:旅行先で、そこにまつわる何かを探して視聴者達に大喜利をしてもらうんです。でも、私たちにはカンペがあって。それでみんなをバカにしていく(笑)
明坂:最低だな(笑)
西:終わった時に「アンタが一番おもしろくなかったね!」って(笑)ベストオブ井上みたいな。
明坂:でも、旅行に付随してラジオ収録したら行けるかも?場所が変わったら面白くなるのかっていう。キャラを崩さずにお化け屋敷をどこまで行けるかみたいな。
大橋:そういうのいいですね。
――記者:それではありがとうございました。
4人:ありがとうございました。
もはや取材中なのかラジオの公開録音なのかわからない状態のまま囲み取材が終了した。スタッフも取材陣も終始笑わされっぱなしで、笑顔の絶えない明るい現場で収録が行われていることを手に取るように感じることができた。取材の直前までアドリブパートの収録を行っていたためか、記者からの質問が大喜利のお題に聞こえたのであろうか、面白いやりとりも多かったのでオマケとして一部紹介しよう。
●てさぐれ!取材もの~オマケ~
■絶対に放送出来ない見所
明坂:新しい体育祭を考えるときに、こはるんが「リレーするイケメンに女のたちがついていく」って言った時に、私が「ピクミンみたいだね」って言ったらみんなが歌い出したんです。
西:引っこ抜かれて~、から始まって最後が「そして食べられる」。あ、じゃあイケメンに食べられるんだ、って。
明坂:最低だよね(笑)
西:女の子引き連れてゴールしたらその女の子はイケメンのものっていう。
大橋:そういう意味で言ったんじゃないのにーって思いました。乗っかっちゃいましたけど(笑)
明坂:こはるんのネタに「ピクミンみたいだね」って私が言ったまでは良かったんだけど歌い出しちゃったから。
西:もうピクミンって言った時点でもう、ね。察してもらわないとねぇ?いやらしい!
荻野:いま大喜利じゃないですよ(笑)
明坂:2番まで歌っちゃったしね。「でも私たち愛してくれとは言わないが」って。
西:なんて都合のいい女(笑)
歌っちゃったらさすがに放送できないという。オチも上手いし面白いんだが残念。
■4月20日のイベント絶対盛り上がるよ!という流れで石舘監督からの一言
石舘:音楽の井上が司会をやるという話も出てますけど。
明坂:一番つまらない井上さんが!4人:わーーーーーーーーー!!!!
明坂:ちゃんと完全台本でやらないと!
西:井上さんはラジオでめちゃくちゃいじられてて。
明坂:音楽はすごくいいのにネタが全然おもしろくない
西:多分つまらないイベントになると思います……。
一同:笑
音楽のI上さんがすごく愛されていることがわかる一コマ。
■バスツアーからの流れで
大橋:旅行はいいですね。飛行機に乗ってブーンみたいな。
明坂:バスから飛行機になった!
大橋:それでイタリアとか行って……。
西:えー!海外!?
明坂:どれだけ予算あるの(笑)
大橋:世界遺産見たり、ホテルでわーきゃーしてる様子とかを収録して。
明坂:絶対世界遺産見てもありがたみわからないでしょ?
大橋:見たら「あ、これかー!」って(笑)
明坂:でもイタリアとか行ったら一番スリに遭いそう!
西:「あー、スリに遭いましたー><なんか財布が無いんですー!家に忘れて来たんですかねー?」って。
大橋:あはははは(笑)
こちらは本編をそのまま再現したかのようなトーク。
ちなみに、ここまで読んでどういう作品なのかわからないという方は、もう一度この記事を頭から読むと理解できるはずだ。つまり、こういった会話劇やアドリブで成り立っているアニメが『てさぐれ!部活もの』という作品なのだ。現在放送中の二期では、一期の総集編など一期を踏まえたネタも多く展開されているため、興味をもった方は是非一期から観始めることをオススメする。1話15分の全12話なのでサクッと観ることができるぞ。また、取材中にも出てきたが、4月20日にイベントを行うことが決定している。内容は未定だが、きっと何かやらかしてくれるに違いない。
●『てさぐれ!部活もの あんこーる』番組概要
放送日時:2014年1月11日(土)放送開始
毎週土曜深夜 27時15分~27時30分 日本テレビにて放送
※関東ローカル
※放送時間は、都合により変更する場合がございます。
『てさぐれ!部活もの あんこーる』公式サイト
http://www.ntv.co.jp/tesabu/
公式Twitter
https://twitter.com/tesabu
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