ワタミ貯金

1月6日、昨年の参院選で当選した議員の資産報告書が公開され、居酒屋チェーンのワタミ創業者である渡辺美樹議員はダントツの17億580万円と報じられた。『Twitter』などでは渡辺議員が社長を務める“有限会社アレーテー”の名前が取りざたされ、実際のところは17億ではすまないだろうといったような声もあがっているようである。

そんな渡辺議員が、2009年3月に『日経Bizアカデミー』で“渡邉美樹の「快答乱麻」Web版”として回答していた内容が話題になっているようだ。

Q.どんなに働いても、給料が上がりません。

今の会社で頑張るべきか、悩んでいます。

という問いに対し、渡邊議員は

「会社の給料とは、交渉するものではないと思います。相手が勝手に引き上げてくれるものです。自分が『ちょっと安い』と思う時には、経営者側だって『悪いな』と思っているはずです。」

「言ってみれば“会社に貯金をする”感覚です。仕事ができる人間は会社に貯金をするし、できない人間は会社からすぐに“貯金”を引き出そうとするので、いつまで経ってもお金が貯まりません。もちろん労働者には、憲法や労働基準法で様々な権利が保障されています。不当な扱いを受ければ、堂々と交渉すべきだと思います。しかし、ここで私が言っているのは、組織の中での人情の機微に触れるような部分の話です。」

と語り「会社に貯金」するという概念を紹介。

「上司も人間ですから、給料や評価について事あるごとに言ってくる部下には、どうしても構えてしまうでしょう。反対に、そういうことを全く言わない部下に対してはつき合いやすいと感じるものです。そうすると、お金のことを口にしない部下はますます“貯金”が貯まっていくのです。」

とも語っている。これに対し、ネット上では

「宗教」

「狂ってる」

「奴隷を正当化する論理」

「残業代出ないことが“貸し”とか完全に頭おかしい」

「おろすことのできないお金を貯金とは言わない」

「おまえは“貯金しておくから”と子供からお年玉を取り上げる親か!」

といったような批判が書き込まれている模様。

「ギャンブルで負けている人の言い訳とも似ている」といった意見もあったりするようだ。

国会議員になったことで、以前にも増して過去の発言も注目を浴びることになった渡辺美樹議員。今年も、ネット上ではなにかと話題になりそうである。

※画像は『日経BPネット』より

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