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憲法9条体制の限界が来てしまったわけですが

2013/12/31 14:30 投稿

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憲法9条体制の限界が来てしまったわけですが

今回はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログ ~最近は徐々にミリオタ化~』からご寄稿いただきました。

※すべての画像が表示されない場合は、http://getnews.jp/archives/484844をごらんください。

■憲法9条体制の限界が来てしまったわけですが
南スーダンがヤバいことになっています。他の方も述べている通り*1、キール大統領とマーシャル副大統領の対立に民族問題と石油利権問題が結びついて複雑化し、マーシャル副大統領派が反乱を起こしたという構図です。元々反乱軍は正規軍の一翼を担っていた部隊でありなおかつ長年にわたりスーダンには中国が石油輸入と引き換えに大量の武器を供給*2してきたので武器が溢れていたこともあり、副大統領派が盛況で政府軍が押し込まれているという現状です。なんせ反乱軍なのに機甲部隊まであるようですから。。。

*1:「南スーダンにおける内乱:自衛隊PKOの試金石か」 2013年12月23日 『BLOGOS』
http://blogos.com/article/76452/

*2:「中国、国連の武器輸出禁止を破りスーダンに軍用機器供与続ける」 2008年07月15日 『柔らかNEWS』
http://yawanews.blog82.fc2.com/blog-entry-521.html

憲法9条体制の限界が来てしまったわけですが

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)

http://getnews.jp/img/archives/2013/12/su01.jpg

現在のPKO軍は大規模な戦闘を想定しておらず最低限の武器しか所有していなかったためあわてて日韓の間で武器の融通をしたところ、またそれが案の定外交問題化して炎上しているわけですがそれは今回はあまり触れないでおきます。ご覧のとおり南スーダンはほとんど平地なので前線を抜かれたら一気に国土全体が戦場になることが想定されるので、現在首都ジュヴァで控えている自衛隊も戦闘に巻き込まれることになります。

憲法9条体制の限界が来てしまったわけですが

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)

http://getnews.jp/img/archives/2013/12/su02.jpg

すでに反乱軍が北部東部を制圧しつつある*3ようなので、これは懸念というより保護している数万人の難民共々自衛隊にとっても差し迫った命の危険*4になりそうです。この期に及んで「武器三原則ガー、PKO協力法ガー」*5といっている方々や、「自衛隊は撤退を検討」*6とかいう誤報を平然と流されている方々がいるのはちょっと信じがたいですし、そういった人達が「平和主義者」と呼ばれるのも違和感を禁じ得ません。目の前の数万人の難民の命を見捨てて自衛隊を撤収させることは「平和主義者」どころが、もはや人道にも反するという域でしょう。

*3:「南スーダン前副大統領派、北部油田地帯の州都を掌握 」 2013年12月23日 『日本経済新聞』
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2301K_T21C13A2FF8000/

*4:「南スーダンの状況と日本の弾薬供与の理由」 『togetter』
http://togetter.com/li/606929

*5:「自衛隊から韓国軍への1万発の弾丸供給はPKO協力法違反」 2013年12月23日 『BLOGOS』
http://blogos.com/article/76513/

*6:「南スーダンの自衛隊、撤収検討の事実はない=菅官房長官」 2013年12月25日 『REUTERS』
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE9BO01G20131225

実際にそんなことしたら日本はリアルに「下衆の極み」、「地獄の鬼すら反吐はく所業」、「来世人に生まれると思うなよ」、などとかつて無いほどの国際的な避難を浴びることになるでしょう。この期に及んで国連軍の一翼をなす自衛隊には撤退という選択肢も事実上残されていません。本来なら米軍を頼りにしたいところですが、オバマ政権は相変わらず腰が引けているようで海兵隊も周辺で睨みを利かせる対応*7にとどまっています。

*7:「南スーダン 米の仲介、沈静化なるか 海兵隊再配置も軍事関与は抑制」 2013年12月25日 『msn産経ニュース』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131225/amr13122508030001-n2.htm

そんなわけでそろそろ武器三原則でどうだこうださわぐフェイズは終わりつつあって、もはや事態は戦闘時の自衛隊の対応の在り方について考えるべき段階に来ています。国内で憲法改正の是非を議論する前に、現場では憲法9条の想定を越える事態が起きてしまっているわけで、ここでNSCがどのような対応をするか見守りたいと思います。

解釈改憲で国連軍の戦闘を支援するという意外の選択肢は無いように思えますがね。

ではでは今回はこの辺で。

執筆: この記事はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログ ~最近は徐々にミリオタ化~』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年12月28日時点のものです。

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