今回はTOSHIYUKIさんのブログ『TOSHIYUKI'S BLOG』からご寄稿いただきました。
■結果を出してない起業家を賛美して何になる?
日本に出戻りして不思議だなぁと感じることの1つが、まるで結果を出していない人がなぜか成功者ヅラをしていること。
特に学生に目に付くのですが、学生起業家なんて呼ばれている人が、それだけで「すごいねー」なんて言われてチヤホヤされてたりします。この間、その手の人と会ってしまった時は、何やら女子大生らしき女の子を数人連れてきました。ドン引きです。
先日、中学生起業家、高校生起業家、女子高生起業家なんて自称する人たちにも数人、不運なことに遭遇してしまった。というか会いたいと言われて会いに行った。(それでホイホイ行ってしまうあたりお人好し過ぎた。)
スーパー中学生、スーパー高校生なんて呼ばれていて本人も満更ではない様子。
お察し通りの鼻高々なご様子で、どこどこで女子高生向けのメディアを作ってるだとか何とかかんとか。父親が誰々でどうのこうの。
知らんがな。笑
興味深いのは、彼、彼女らは特に何も結果を出しているわけではない、ということ。というか、結果を出すことから目を背けている。売上がなくてもいいと思っているように見える。そしてよくよく話を聞けば、将来的なEXIT、M&AやIPOが視野に入るようなビジネスモデルがあるわけでもないという。(起業の目的がEXITすることにあるというわけではないかもしれませんが)
それでもあれだけチヤホヤされるんだから、日本って良い国なのかもねw
彼らに共通するのは、とにかく学校や勉強、就職が嫌だ、自由になりたい、人生このままでいいのかと思った、普通が嫌だ、人と違うことがしたい、何か新しいことがしたい、そんな感じです。
負の動機付けってやつですね。
特に何かモノづくりのスキルがあるわけでも、解決したい社会問題があるわけでもない。ただ現状の自分や将来の自分に不安があるから、彼らは起業を選択したのです。
まぁ理由なんてどうでもいいんですよ。人それぞれです。
問題は、「で、業績は?」というところ。
どいつもこいつも「儲かってない」って言う。
起業した意味…、まぁいいでしょう。
面白いですよね。みんな起業して、燃え尽きてるんですよ。別に何か成し遂げたわけでもないのに、手続きして会社を作って満足してしまってる。
起業文化が日本にも定着しつつある、なんて言われてますけど、まだまだ全然ですね。結果にこだわらない若い人が多過ぎて。その点でアメリカや中国、インドなどと大きな差を感じました。
日本のスタートアップはそれでいいのか…、
まだ何も成し遂げてないのに成功者ヅラしてしまっていいのか…、
それとも日本では起業したら勝ち組になれるような市場ということなのでしょうか?
スタートアップ界隈の皆さん、講演会なんてしてないで、仕事して下さい…、
日本の学生のスタートアップで、EXITを見据えて戦略を練って動いているビジョナリーでアントレプレナーシップ溢れる真面目なところはないのか…、あったら教えて下さい。
執筆: この記事はTOSHIYUKIさんのブログ『TOSHIYUKI'S BLOG』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年11月04日時点のものです。
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