36歳の若さで謎の多い死をとげた元英国皇太子妃ダイアナ。世紀のプリンセスを初めて映画化した『ダイアナ』が現在大ヒット上映中。亡くなった今もなお、人々の心に生き続ける元英国皇太子妃ダイアナの最後の2年間を描く本作は、今まで誰も知らなかった、ダイアナの素顔が見られると注目を集めています。
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英国王室を題材にした作品には、アカデミー賞を受賞した良作が多くあります。ダイアナの姑であったエリザベス女王をヘレン・ミレンが演じた『クィーン』。そのエリザベス女王の父ジョージ6世が吃音を克服して国民に愛される王になるまでを描く『英国王のスピーチ』など。今回『ダイアナ』で主演に抜擢されたナオミ・ワッツも、徹底した役づくりによるそっくりな容姿とダイアナの知られざる苦悩を表現した演技で、早くもオスカーの呼び声があがっています。
映画を楽しみながら、英国王室についても学べるこの3作品。芸術の秋の今こそ観て歴史に触れてみては?
■『クィーン』2006年公開
ダイアナ元皇太子妃が交通事故で急逝した直後のイギリス王室の内幕を描いた作品。かねてからダイアナとの不仲説が噂され、事故後も沈黙を貫き通そうとするエリザベス女王に、国民は次第に不満を募らせはじめる。そんな中、就任したばかりの首相トニー・ブレアが王室と国民の和解に奔走する。ひとりの人間として苦悩するエリザベス女王を見事に演じたヘレン・ミレンは、アカデミー賞をはじめ多くの映画賞で主演女優賞に輝いた。
■『英国王のスピーチ』2011年公開
現イギリス女王エリザベス2世の父ジョージ6世の伝記をコリン・ファース主演で映画化した歴史ドラマ。吃音障害を抱えた内気なジョージ6世が、言語療法士の助けを借りて障害を克服し、第2次世界大戦開戦にあたって国民を勇気づける見事なスピーチを披露して人心を得るまでを描く。第83回アカデミー賞で作品、監督、主演男優、脚本賞を受賞。
■『ダイアナ』2013年10月18日公開
1997年8月、交通事故により36歳の若さでドラマチックな人生を閉じた元英皇太子妃ダイアナ。20歳でチャールズ皇太子と結婚し、その後ふたりの王子を出産したダイアナ妃。しかし、夫の不倫や王室との確執、マスコミとの攻防で傷つき疲れ果て、離婚を決意。絶望を抱える中、心臓外科医ハスナット・カーンとの出会いを経て、世界を変えようと地雷廃絶運動などに熱心に取り組んでいく。王室を離れたダイアナがひとりの女性として自立していく姿を描く感動作。
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル (『ヒトラー ~最期の12日間~』)
出演:ナオミ・ワッツ (『インポッシブル』『21グラム』)、ナヴィーン・アンドリュース (『イングリッシュ・ペイシェント』「LOST」)
配給:ギャガ
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