今回はsmall Gさんのブログ『small G』からご寄稿いただきました。
※この記事は2013年10月1日に書かれたものです。
■冗談のような現実
実際に事が起きてみるとやっぱり新鮮な驚きが有りますね。
実は自分のウェブのスタートページはアメリカ政府のロケットの打ち上げサイトにしてあるんですが、PCを立ち上げた時に今まで見たことのないおかしな画面が飛び込んできました。それが以下のものです。
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://getnews.jp/img/archives/2013/10/usa.jpg
こりゃ何じゃ?という事で文言をよく読んでみると、上は英語下はスペイン語で「サイトに対する連邦政府の予算失効に伴いとは御利用になれません。大変御迷惑をお掛けしております」とスコッと一番表のページに置かれて終わりという状況です。w
実際、この水曜日に予定されていたNIH内で行われるはずだった旧ラボの同窓会的なミーティングも緊急メールが回ってきていきなり中止となりましたとのお知らせが書いてありましたし・・・。
他にもNIHの友人に話を聞いたところではみんな研究者も家で待機の状態なんだそうで、何時再会するか今のところ全く不明なんだそうで・・・。
当然国立公園その他も当然閉鎖中でしょう。この時期に休暇をとってアメリカ観光してたリタイヤ組の人達などには本当にお気の毒です。
それにしても今回の議会の衝突の直接の原因となったオバマケアに関連して反対の声が出ているのは気持ち的には解るんですが、卑しくも先進国と言われる国において公的な仕組みとして国民皆保険が無い等ということが如何に恥ずかし事であるかということを他の先進諸国との対比において感じて欲しいものです。
外交能力の低さという目も当てられない欠点はあるにせよ、あの(ビル・クリントン時代の)ヒラリー・クリントンでさえも成し遂げられなかったレベルのヘルスケアシステムの導入というのは、例え富裕層や一般人には受けが悪いにしても、今まで「金さえあれば」助かった命が普通に助かる「可能性が高まった」時代がアメリカにもやってきたと言うことです。
それにしてもティーパーティーの馬鹿な田舎者共を扇動して議会を掻き回す共和党員はホントにずる賢いですな~。w
私は個人的には最近のオバマの一連の政策にはほぼ何も共鳴できませんが、このヘルスケアに関してはアメリカはしっかり現実として受け容れなければならない100年来の苦闘の歴史の結論だと思います。
何と言ってもアメリカで破産する人間の7割は医療費由来なんて言う恐ろしい話になってますから・・・。何時病気になるのか、自分がそんな大病になってみたらそのケアの存在のありがたさに涙する多くの人達がいることは間違いないでしょう。その為なら税金が少々多くなろうと私的には全然問題なしです!
執筆: この記事はsmall Gさんのブログ『small G』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年10月12日時点のものです。
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