●ロックンロールの産みの親、引退
世間が宮崎駿氏の引退で騒然となっているなか、一人のレジェンドもまた引退を宣言しました。
彼の名はリトル・リチャード。ローリング・ストーン誌が選ぶ、『世界で最も偉大な100組のアーティスト』の堂々8位に選ばれた、まさに伝説的人物であります。
●「Tutti Fruitti」はロックの産声
まだこの世にロックンロールがなかった頃、彼は生まれつきの合併症のせいで左右の足の長さの違う、皿洗いをしながらミュージシャンを夢見る青年でした。ゴスペル・ブギウギ・R&Bの影響を色濃く受けながらも、独自のヴォーカルを決して崩さない彼の音楽スタイルは、すぐには世間に受け入れられなかったそうです。
そんな彼に転機が訪れたのは1955年のこと。皿洗いをしながら思いついた下記のフレーズを、イントロにアカペラでのっけた曲がきっかけでした。
""A-wop-bom-a-loo-mop-a-lomp-bom-bom!!Tutti Frutti, good booty"
この曲は当時のアメリカで100万枚売れ、1956年には「Long Tall Sally」が米英のポップチャートでトップ10に入るほど。
一気にロックンロールの創始者の一人となり、大スターになったのです。
https://www.youtube.com/watch?v=X7pjP_XkK4Uより引用
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=QFL047fmsggより引用
どうですか、このノリノリ感。
映像は古くとも、曲はまったく古びていません。腰が、肩が、足が、自然と踊っていませんか?
実際、ロックンロールの創始者は一人にはしぼれませんが、、ロックンロールが『Tutti Fruitti』や『Johnny B Goode』のおかげで大きくなったことは事実だと思います。
ちなみにあのビートルズは彼の影響を色濃く受けており、ブレイク前には彼の前座を努めたほどだったとか。
売れてからも彼の曲のカバーを何曲も出していることからも、ファンぷりが伺えますね。
●しかし寄る年波には勝てなかった
そんな破天荒な彼も、御年80才だそうです。
坐骨神経痛や臀部痛などの様々な病気に悩まされ、今では「息をするのがやっと」とステージで漏らすほど。痛散湯は試されたのでしょうか。
寂しいことではありますが、彼の功績に引退はありません。
永遠に語り継がれるべき、素晴らしい音楽を、感謝感謝であります。
いやー、ほんと、ロックンロールって良いものですよね。
写真はhttp://www.morethings.com/music/little_richard_penniman/little_richard_penniman_photo_gallery01.htmより引用
※この記事はガジェ通ウェブライターの「写楽斎ジョニー」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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