2011年の東日本大震災とその後の原発事故の直後、ネット上でかなり話題になった作品がある。『ミナミの帝王』でもおなじみの天王寺大原作の漫画『白竜LEGEND』の「原子力マフィア編」がそれで、福島での事故が起こる前にまるで予言していたかのように電力会社と原発のずさんな内部事情を描いていた。
作中では、東京電力ならぬ東都電力という電力会社が登場し、
「原発の内部じゃな……マスコミに発表されない事故が頻繁に起こっているんだッ!!」
「それらをすべて……金と権力によって覆い隠しているのが、東都電力の体質だッ!!」
「チェルノブイリの二の舞だ!!」
といったセリフが並ぶ。
ちょうど事故の当時に連載中だったのだが、あまりにリアルすぎるということで自粛となり「原子力マフィア編」は中断、別のストーリーで連載は続けられていた。
今回、8月23日発売の『週刊漫画ゴラク』では2年半の年月を経てその『白竜LEGEND』の「原子力マフィア編」が復活するということで話題になっている。続きが気になっていた人には朗報であろう。
ちなみに、『白竜LEGEND』は、こういった問題を告発する“社会派”の漫画ではなく、あくまで“極道”の漫画ですのであしからず。
※画像は日本文芸社のサイトより引用
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