「魔女が魔法を間違えて、子どもだけの世界と240時間黙っていなければいけない競技を作ってしまった」――なんとも不思議なストーリーが展開する『エスティマ ドリームリレー・ムービー』が公開されています。子どもたちの自由すぎる発想を大人のクリエーターが映画化するこのプロジェクトは、現在第1弾となる3話のエピソードを公開中。現在は4話以降の制作が始まっており、10話以降のキャラ・アイテム・セリフのウェブでの募集はまもなく締め切りなので、お子さんと一緒に“夢のリレー”に参加してみては
『エスティマ ドリームリレー・ムービー』は、ウェブサイト上で作れるキャラクターやアイテム、セリフを素材にして、ワークショップで全国各地の子どもたちが物語を創作。それを大人の映像クリエーターたちが映画に仕上げていくというプロジェクト。すべてのエピソードはストーリーが連続していて、ウェブとワークショップ、エピソードがリレーしていく内容になっています。
・第1話
第1話『240時間だまっていられる』は、これから続くストーリーの始まりとなるエピソード。『エスティマ』に乗った主人公の少年と謎の運転手、見習い魔女は、未来の宇宙で悪者の“ケトロン”と“お子様”を発見。記事冒頭にあるように、見習い魔女が魔法をかけてしまって……というイラスト調のアニメーション。
http://youtu.be/nXx9D70dqWo
・第2話
第1話の終わりでなぜかお寿司になってしまった『エスティマ』。第2話『すし車』は、通りかかったサラリーマンが車の中に入ると寿司屋になっていて、少年がマグロを握ってもらっています。でもカウンターの中にいるのは……。シュールなストーリーが実写で描かれています。
http://youtu.be/Kzrbxhh2gdw
・第3話
第3話『手のひらからビーム』は、とある惑星が舞台に。そこにいたロボットと宇宙飛行士に魔女が魔法をかけると、手からビームが出るように。これを武器に“ケトロン”や“お子様”との戦いが始まって……というコラージュアニメーション。
http://youtu.be/hZfprsKBRlM
公開中の3話の中から、とびきりシュールな第2話『すし車』をもう少し詳しくご紹介しましょう。サラリーマンが寿司屋に入り、「おお、いらっしゃい」とカウンターの中から声をかけるのは、なんとゴリラ。
寿司屋のカウンターでゴリラが寿司を握っている――もうそれだけで1本映画ができそうな、想像の世界が広がるシチュエーションだと思いませんか 器用な手つきでマグロを握るゴリラ。寿司職人がゴリラになったのか、それともゴリラが修行して寿司職人になったのか、いろいろ考えるだけで笑ってしまいます。
完成した寿司に、少年は「じゃあ、くっつけようか」と一言。せっかく握った寿司をくっつけるなんて……子どもが考えそうなことではありますが。そしてそのくっつけを担当するのがクマ。手をかざすと、1本の大きな寿司になってしまいます。それを謎の革命家が切り分けて少年に差し出します。
「結局切るのかよ」と内心ツッコみながら見ていると、寿司からネタをはがしだす少年。シャリの上にはなぜか1円玉が3枚乗っていて……。他人が見ている夢をのぞいているようなシュールな映像が、独特の間と共にていねいに描かれています。子どもたちの発想もすごいけど、それを1本の映画にまとめてしまう田中裕介監督の手腕にも脱帽ですね。
現在、第4弾のキャラとアイテム、セリフが『ドリームリレー・ムービー』のウェブサイトで募集中。キャラとアイテムはウェブ上で使えるお絵かきツールで描き、投稿できます。「“頭のいいキャラ”を描いてね」などヒントが表示されるので、何を描くかアイデアが浮かばなくても大丈夫。セリフは既に用意されているキャラにフキダシが表示されるので、そこにテキストを入力して投稿します。自分が考えたキャラはセリフが映画になったら……考えるだけでワクワクしてきますね。
プロジェクトでは第2弾のエピソードが8月下旬に公開予定、8月24日には第4回のワークショップが開催されます。第4弾まで、合計12人の監督が制作した映像は1本の映画にまとめられ、2013年秋に完成した作品の上映会を予定。2014年2月に開催される『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2014』でも上映されるとのこと。今後の展開も楽しみです。
トヨタ エスティマハイブリッド『ドリームリレー・ムービー by CREATE THE FUTURE PROJECT』
http://createthefuture.jp/
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