パナソニックの『スマートビエラ』シリーズが民放各社からCM放送を拒否されていると報道され、ネット上で大変話題になっている。『スマートビエラ』シリーズは、テレビをつけるとインターネットのサイトや動画が画面に表示されるが、これが業界で定めた技術ルールに違反するという。
テレビ業界の閉そく性を批判する意見が多い中、ITビジネスアナリストの大元隆志さんは、
というブログ記事を掲載。それによると、
私はこの報道を聞いた時に、てっきり「放送コンテンツの同一性保持の問題」か、あるいは「ハイブリッドキャスト」的なコンテンツ作りが可能なテレビを、独自規格でパナソニックが実現したのが問題なのかと思ったが、関係者に聞いた所、そうではなく「ARIBの規約違反」という説が有効なようだ。そして、業界関係者に聞いた所、実際には「CMを却下」しているという報道にはいささか御幣(原文ママ)があり、このARIBの規約とスマートビエラの放送方法の違いについて現在協議中であり、その結果が出るまで「CMを自粛している」というのが実態のようだ。
ARIBとは、通信・放送分野における電波利用システムの研究開発や技術基準の国際統一化等を推進する団体であり、通信業界、放送業界、製造メーカらで構成されている。この業界がスマートテレビ等の放送設備に関わる技術標準を検討している。
とのこと。そして、スマートビエラでは視聴者が画面に映るテレビの放送とネットの放送を混同してしまう恐れがあるためCMの放送ができないのだと語る。
これに対し、ニコニコ動画の川上量生会長ではないかとみられているかわんご(@kawango38)さんは、『Twitter』にて先の記事のURLを示した上で
ARIBがガン。ARIBが守っているのは放送業界じゃなくて視聴者なのだという建前をふりかざす筆者の主張になんか意味があるのか疑問だが、まあ、確かに自分のクビを絞めているだけだから、放送業界を守っているわけじゃな(い)
と言及している。ニコニコ動画のコメントをそのままテレビに反映させることができるようなテレビがなかなか発売されないことなどを考えると、かわんごさんの発言はなかなか興味深い。
また、タレントのフィフィ( @FIFI_Egypt)さんはこのニュースに対して『Twitter』にて
「番組みながらネットの情報と比較されるのがよっぽど不都合なんだろうね。」
とコメント。
そして、他のユーザーの「パナソニックのスマートTVの件、TVの画面にネット情報を表示するのが問題視されるのならば、ネットの画面にTVを表示すれば良いのではないか?」というコメントに対して「テレビしか見なくてそれを過信する層で首の皮一枚を保ってる状況なのに、その彼らにネットとの情報比較されたら致命的」と返信している。そして、「これがテレビ各局が放送を拒否しているパナソニックのCM?」とパナソニックがアップしているCM動画のURLを示し、
「番組と連動して声でワードを認識しネット情報を素早く表示。PC使わない層でも楽々検索。例えばチベットと言うとチベット弾圧の情報がわんさか…そりゃ嫌がるわw」
と語っている。
スマートビエラ ビッグハンド篇(Youtube)
https://www.youtube.com/watch?v=PSa06b9Gh9g
※画像は『Twitter』より引用
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