北京大学第三医院整形外科の劉忠軍主任の研究チームが、3Dプリンタを使って人工移植物を開発したそうです。開発したじん移植物は数十種類におよび、いずれも脊柱・関節外科分野のもので、そのうち脊椎椎間体癒合器具、脊椎人工椎体、人工股関節の3種類の製品がすでに臨床観察段階に入っているとのこと。3Dプリンタによる移植物の脊柱外科手術への応用は、国内外でこれまでに報じられたことがないそうです。
これまでに約40人の患者が署名による同意後、3Dプリンタで出力した『人工の骨』を移植され、定期的な術後検査を受けているそうです。劉主任は、「伝統的な技術と比べ、3Dプリンタによって作り出された骨には二つのメリットがある。」とし、1点目はどのような形の骨でも作れること、2点目は3Dプリンタで作り出した移植物にある特殊な隙間により周辺の骨を引きつけて、本物と人工の骨をしっかり結びつけ、患者の回復を早めることができる、とのこと。「この技術はすでに動物実験を終えており、今年から臨床観察段階に入ることを許可された」と説明したそうです。
素材は何か、強度は十分なのか、などいろいろと興味をそそられますが、移植された約40人の術後の経過について続報を期待したいところです。
参考URL
「3Dプリンタで出力した骨 約40人の患者への移植に成功」2013年7月5日『人民網日本語版』
http://j.people.com.cn/95952/8312929.html
画像
『骸骨・写真素材 足成』
http://www.ashinari.com/2012/11/17-373078.php
※この記事はガジェ通ウェブライターの「Akiko」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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