今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
■なくなっていく風景
子供の頃、集団登校の待ち合わせの場所では、冬になると近くの廃材屋がドラム缶で焚き火をしていた。俺たちはその焚き火にあたりながら待ってる。ときどきドラム缶に拾ったわけの分からないものを放り込んで遊んでたりした。ときどき怒られたが。
通学途中に焚き火をしている箇所は複数あって、途中で暖気を補給(?)しながら渡り歩いたものだ。あまり寄り道しすぎると遅刻するが。それが冬の風景だった。
また当時はちょっとした建築ラッシュで、畑だったところにどんどん新しい家がたっていった。その建築現場でもやっぱ廃材の処理なのか、作業者の暖をとるためなのか、ドラム缶の焚き火をよくしていた。
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最近は焚き火というものをとんと見なくなってしまった。焚き火をするとダイオキシンが出ると言われ始めた頃だろうか。また住宅が密集し過ぎて火災の危険が増えたからかもしれない。
確かにときどき焚き火から舞い上がった火のついたままの紙が空に舞い上がって、子供心に危ないなと思ったことが何度か。たいていそのうち消えるけれど、ときどき火がついた状態のままどこかの家の屋根の影で見えなくなることがあった、「あれ大丈夫なのか」と思った。
実際、火事は多かったように思う。焚き火だけでなく、風呂がまだ薪だった家が少なくなく、煙突から出た火のついたままの紙や木の葉が、他の家の屋根に落ちて火事になったというニュースをときどき聞いた。
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でもまあ当時はみんな「そういうものだ」と思っていたのだろう。庭とかでも普通に焚き火をした。考えてみれば木が生えている近くで火を燃やしてたのだから、危ないといえば危なかったように思う。
ただ生えている木は水分を含んでいるからちょっとやそっとでは燃えないが。とはいえ焚き火をし過ぎて、火に向いている側の枝が枯れてしまったこともある。熱が原因だったのだろう。
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ちょっと検索してみたけど2000年頃に焚き火を禁止する条例とかができたのね…。ダイオキシンがきっかけのようだ。なんか安全を求めてどんどん味も素っ気もない世界になっていくなぁ…。その後ダイオキシンは大騒ぎするほど有毒ではないことがわかったらしいし。この辺、何かの事件がきっかけで、そのたびにエロマンガとかの規制が強化されるのと似ている。人は死なないために生きてるんじゃないと思うのだけどね。
そういえば焚き火で焼き芋を焼くというシーンも、最近のマンガやアニメからは消えてしまった気がする。むかしのマンガでは秋になるとそういうエピソードが定番であったような。焚き火の中を木の棒を刺して焼いた芋を取り出す。
とはいえ焚き火で芋を焼くって、結構たいへんな気が。子供の頃マンガを見て、自分もやってみたいと親にしつこくせがんだ。で、やってみたのだけど、ちょっとやそっとじゃ中まで焼けなくて、結局生焼けのまま意地で食べたような。
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枯れ葉ぐらいでは表面が焦げるだけで、中心まで火が通らないのだよね。地面の下に埋めるとか石焼き芋のように、炎は遮断して熱だけじっくり伝えるようにしないと。なんか作り方が載っている。
「焚き火で美味しい焼き芋を作る方法!」 2011年11月26日 『ガチだから!!』http://gachieffort.blogspot.jp/2011/11/blog-post_26.html
重要なのは木を炭状にし熱をこもらせること、灰盛りだくさんの2つ。
灰をたくさん出して、その中に埋めるような感じが良いのだろうか。しかも3時間ぐらい必要! まあ見よう見まねで子供がやったのでは、うまくいかないのだなw
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
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