今回はブービン × 津田啓夢さんのブログ『前略、セチガラ山より』からご寄稿いただきました。
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■LINEのキャラビジネスは儲かってんだろーね、とブツブツ
年末ということもあって、編集部の自席を整理するとたくさんのLINEグッズが出てきた。
ぬいぐるみとかメモ帳だとか、もらい手があるものは早々に消えていくので、手元にあるものは、自分が取材で行って引き取り手のなかったものや、他のスタッフに押しつけられたものになる。たぶん机の中をさらうとまだあるだろう。
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/line1.jpg
で、集まったグッズを見ながら、このキャラクタービジネスの勢いは、かつてのサンリオを思わせるな~とか思った。たぶん、今なら出せばそれなりの数が売れるんだろう。
LINEで特徴的なスタンプは、ある程度表現できる画像サイズってこともあって、これまでの絵文字とか顔文字よりも、マンガ的な演出方法を積極的に取り入れている。前後の文脈を想像させるマンガの要素を取り入れているため、スタンプを連続で投稿するだけで、4コママンガのようにストーリーが描きやすい。
意図していたのかはわからないけれど、二次創作的なノリで楽しめるから、親ネットの人たちは受け入れやすいのかもしれない。言葉を交わさなくても、スタンプのやりとりである程度の意思の疎通はできるだろう。アジアは日本の影響力を強く受けているコミック商圏だから、こうした地域の人はきっと日本の利用者と同じようにスタンプを楽しめるのかな、と想像する。
LINEは、オリジナルのキャラクターだけでなく、企業パートナーのスタンプも提供している。企業のスタンプは、販促だったり販売だったり、手法はいろいろだ。今のところ、こうしたスタンプは単発っぽさがあるけど、LINEオリジナルキャラでの成功体験のようなものが、ノウハウとして企業のスタンプなどにも取り入れられていくのかな、と勝手に思っている。
キャラクターのビジネスは、どこかで必ず飽きられるので、いずれはそのキャラクターの守る世界観に意外性を取り込む。今じゃ誰もびっくりしないが、ご当地コラボやブランドコラボのキティちゃんとか、その最たるモノだ。盛り上がり方がかなり急なので、もしかするとLINEグッズは、来年には懐かしグッズになってしまうのかもしれない。
もちろん飽きられないために、いろいろな仕掛けが用意されるはずだ。LINEは、いろいろなものを結ぶゲートウェイになりたがっているし、いろいろなところに手を伸ばしているように見える。LINEの世界がどこまでふくらむのか、ちょっと楽しみ。
執筆: この記事はブービン × 津田啓夢さんのブログ『前略、セチガラ山より』からご寄稿いただきました。
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