今回は武田邦彦さんのブログ『武田邦彦(中部大学)』からご寄稿いただきました。
■隠しているのか?知らないのか? 南京事件(中部大学教授 武田邦彦)
反日報道が続くマスコミ。一度、報道してしまったので、引き返せないマスコミ。その中心にいるNHK。ずいぶん、巨大な腐敗構造を日本は引きずっているものです。
今回は南京事件報道を考えてみます。多くの日本人が「日中戦争の前に、南京で日本軍が大量の中国人を殺した」と信じています。その原因の多くは「本田記者の本と朝日新聞の記事」によっています。
日本軍が南京で大量虐殺を行ったとされていて、国際的な問題なのに自分は良く知らなかったので、南京事件関係の本を10冊ほど読み、更にネットや雑誌なども通読してみた。その結果、私は次のように理解した。
1) 南京事件として知られている内容は「学問的研究」(事実研究)ではなく、東京裁判や朝日新聞などの政治的キッカケで作られたもの。
2) 東京裁判は占領下の真偽で事実は明らかになっていない。
3) 朝日新聞の本田記者のレポートは、南京に2,3日逗留して、現地の中国人から聞いたことから想像したものである。
4) その後は余りに政治的になり、事実研究の人がバッシングされているので、事実が良くわからない。
5) 当時の戦争では「軍服の着用」、「降伏のしきたり」が国際法上で決まっていたが、中国軍は幹部が逃走したので、「軍服を着ていない中国軍人」や「国際法上の降伏のしきたりとは違う投降」がほとんどだから、本来は「敵として殺して良い」(戦争は殺した数が多い方が名誉)状態だった。
6) 民間人は戦闘前で20万人、戦闘後で20万人だから、1万人を超える民間人の殺害はなかった。
ということだから、南京事件は事実では無いといった方が良いだろう。でも、このことが日本でハッキリとした形で報道されないのはなぜかという方が重要だ。
日中友好という意味でも、事実をハッキリさせた方が良いし、南京虐殺が無かった方が日本も中国も良いはずだから、日本のNHKは勇気を持って事実を報道するようにした方が良い。
しかし、それに踏み切れないのは、やはり「中国が怖い」、「事実は報道しなくて良い」、「日本軍が悪かったという方が日本人が喜ぶ」という事と考えられる。
執筆: この記事は武田邦彦さんのブログ『武田邦彦(中部大学)』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年05月23日時点のものです。
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