10月26日に『Windows 8』が発売され、早2ヶ月。『Windows8』搭載機は出足こそやや悪かったが、12月に入り、タッチパネルの快適さや、各社が開発した凝ったギミックの好評さからか、順調に売り上げを伸ばしているという。今回はその中でも人気な『VAIO Duo 11』に触れる機会が得られたので、レビューしてみよう。
●メカメカしく変形するSurf Slider方式を採用
このPCの一番特徴的なのがタブレットモードとキーボードモード、二つの形態を持ち合わせていることだろう。Surf Slider(サーフスライダー)方式を採用し、シーンによって様々に活躍する。
変形方法は独特。タブレット状態から液晶上部を持ち上げることによって液晶がスライドし、ワンアクションでスムーズに移行することができる。もちろんキーボードモードからタブレットモードへの移行も簡単だ。液晶上部を軽く押すだけで折りたたむようにスライドし、スムーズに移行することが可能だ。
本機はその構造上、液晶が常に外側へむき出しになる。また、キーボードモードで使うときには、液晶やカメラの角度が固定されてしまうので、その点はあらかじめ確認しておきたいポイントだ。
●気になるタッチパネルとタブレットの使い心地
タブレットモードに変身するとなると、やはり気になるのは、その大きさと重さ、そして使い勝手である。
タブレットモード時のサイズは、幅311.9×1高さ7.85×奥行き199mmと、A4サイズよりはやや大きい。本体重量は約1.3kgなので、男性である筆者にとっては重くはないものの、片手で長時間持っているとさすがにしんどく感じた。女性にとってはさらにその傾向は強いだろう。
電車の中で立ちながら使用したりできなくはないが、できれば置いて固定した状態で使うことをオススメする。
しかしながら、11.6インチでフルHD(1920x1080ドット)の解像度を備えており、なおかつ、IPS液晶を採用しているため、視野角も広く、高コントラストで鮮やかな映像を再現しているのはさすが。移動中でも映画やドラマ鑑賞を楽しめる。また、バッテリーパフォーマンスも良く、公式に「約7時間連続使用可能」とアナウンスされている。さらに拡張シートによって14時間も連続使用することが可能である。
そしてうれしいのが標準装備されているデジタイザー方式のタッチペンだ。ペン先は、固いタイプと柔らかなタイプが標準で付属している。
ペンが標準附属されていることにより、絵を描いたり仕事上のメモ取りなど、指だけでは出し切ることのできない『Windows 8』のパフォーマンスを最大限に引き出すことができるだろう。これだけ魅力的なタッチペンなのだが、本体に収納できないのは惜しいと感じた。
●まとめ
今回、『VAIO Duo 11』を1週間ほど使用させて頂いたが、『Windows 8』を快適に使えるという点ではタブレットモードにもキーボードモードにもなる、ハイブリット型が一番使いやすいのではと、筆者は感じた。
なぜならば、『Windows 8』はタッチ操作に最適化されている為、タブレットのように使えることがやはり大事だからである。しかし、往来のキーボード操作を無くしている訳ではない。独自のSurf Slider方式によって、どちらの形態にもすばやく手軽に“変身”できる機動性は文句のつけようが無い。
ただし、筆者の試した環境では、自動回転機能が適切に働かない場面が見られたのが残念だった。後々のソフトウェア的な改善が望まれるところだろう。
しかし、『nasne』やその他SONY機器との連携、そしてそれを高いレベルで動画を再生できるIPS液晶や、高クオリティで再現されるオーディオインターフェイス等、単なる他のパソコンやタブレット機器よりも幅広い使い方ができるのはかなりの利点だ。また、GPSセンサーもオーナーメイドにより搭載可能なので、『Windows 8』で提案や予定されている、GPSセンサーを活用したアプリにも対応することができる。
価格はオプションによって前後する。購入自体は10万円前後から可能だ。本機の場合、単純にカタログスペックだけ眺めた場合には、人によって割高感があるかもしれない。しかし『VAIO』ブランドに裏打ちされた完成度や信頼性の高さ、細かなこだわりにッ気づいたときは価格なりの満足度が得られるのではないだろうか。
ソニーストア VAIO Duo 11 公式ページ
http://store.sony.jp/Special/Computer/Vaio/Duo11/index.html[リンク]
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