2013年4月27日・28日に千葉・幕張メッセで開かれ、103561人の来場者を記録した『ニコニコ超会議2』。しかし、全てのブースやイベントが大成功に終ったわけではありません。中には、企画したのはいいものの来場者の耳目を集めることが出来ず、思わず天を仰ぎたくようなところも…。
その代表格が、「文化系プロレス」を標榜するDDTプロレスといえるでしょう。
もともと高木三四郎大社長が2ちゃんねるやtwitterなどを活用しているのをはじめ、ネットユーザーにも「メイツ」が多いDDT。ニコニコ動画にも公式チャンネルを開設しており、試合のダイジェストだけでなく、リング外での選手たちが繰り広げるアングルの生放送や動画がコアなファンの人気を集めています。
そんなDDTの公式動画の中でも60000回超の再生数を誇るのが、『ハルク・ホーガン体操第一』です。
【みんなでやってみよう!】ハルク・ホーガン体操第一(ニコニコ動画)
【ニコニコ動画】【みんなでやってみよう!】ハルク・ホーガン体操第一
サブカルプロレスとして今でも語り草になっている『マッスル』でデビューし、数々のベルトに絡む活躍を見せているレスラー・アントーニオ本多選手は、古今東西のレスラーのモノマネも得意。『ハルク・ホーガン体操第一』では往年の名レスラー、ハルク・ホーガンのコスチュームに扮して、ラジオ体操第一の音楽に合わせてムーブをコピーしたもので、2012年4月8日の新木場大会で初披露した途端にその完成度の高さと顔芸の面白さが話題に。ニコニコ動画にアップされてプロレスファンの間でも広く認知されるようになりました。
28日に『超会議』に来襲。自衛隊ブースなどを巡るニコニコ生放送を敢行したDDT。13時より『ニコニコ超パーク』にてゲリラ的に『ハルク・ホーガン体操』をすることをtwitterで告知。人気レスラーといっしょに体操が出来るということでファンが大挙駆けつけるはずでした。
プロレス界の支持の高さに、意気揚々とホーガンコスで登場したアントン選手。自信満々の表情を見せていますが、ファンの集まりが悪い…?
実は近隣のRED STAGEでは『ニコニコ超アニソンフェス!』のステージがあり、声優ファンが『超パーク』の周囲にぐるりと列を作っていたため、予告している身体測定のブースに到達するのが困難だったのです。
また、近くではボカロPによるステージも開催、大音量のサウンドに身をまかせている観客からは、ピクリとも存在を意識されず…。スタッフからも除々に顔から自信が消えていきます。
そんな中、スペースに与えられた時間がわずか5分ということもあり、数10人が集まる中で挨拶開始。ラジカセからおなじみの『ラジオ体操第一』を流して、アントン選手がお手本を見えます。
しかし、プロレス会場ではいつもムーブに取って掛け声がファンからかかるのですが、この日の場合はスマートフォンのカメラを向ける人や、唖然と見守る人が多く、いまいちホーガンの特徴が伝わっていません。それでも続けるアントン選手。プロです。
その後、集まった観客の中に「いっしょに体操しましょう!」と呼びかけるものの、片手の数も参加者は現れず…。
同行していた男色ディーノ選手や鶴見亜門GMら関係者がヤケクソ気味に参加。再び『ラジオ体操第一』のメロディーを流し、みんなでTシャツ破り!
しかし、一瞬だけアントン選手の目がドリー・ファンク・ジュニアばりに泳いでいました…。
観客の輪の中に乱入するなど、破れかぶれ気味に体操を終えたアントン選手は放心状態。
「今、最高に怒っています!はっきり言って…傷ついた!!」と開口一番訴えると、「何かをはじめる時には、障害がつきものなんです!それでもやり続ける!逮捕されるまでやりますよ!!」と意味のよくわからないコメントを残してくれました。
意気揚々と幕張メッセに乗り込んだものの、大やけどという結果になってしまったDDTの『超会議』。ネットユーザーにプロレスの楽しさを伝える難しさを見せつけられた面々ですが、路上プロレスなど奇想天外な場所での試合を行なってきた彼らのこと、今回の一件で懲りることなく次なる展開を画策しているはず。「文化系プロレス」の逆襲に期待したいところです。
DDTプロレスアワー - ニコニコチャンネル :スポーツ
http://ch.nicovideo.jp/ddtpro
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