2012年に初めて開催された西日本最大のマンガ・アニメイベント『京都国際マンガ・アニメフェア』。今年の開催についての記者会見が銀座・歌舞伎座タワーにて行われた。昨年は初開催にも関わらず、マンガ・アニメ関連の著名企業を含めた33企業・団体がブース出展した他、平安神宮奉納ライブとして声優ユニット・ミルキィホームズと、水樹奈々のライブが行われるなど、9月21日~23日(21日はビジネスデー)の開催期間3日間で20000人以上の来場者が訪れた。マンガ・アニメのイベントといえばほとんど東京でしか行われておらず、古来から日本文化発祥の地である京都でこのようなイベントが開催されるということで注目を集めるイベントとなった。本日の記者会見には京都市長の門川大作氏、京都国際マンガ・アニメフェア実行委員会委員長の松谷孝征氏、フランス『JAPAN EXPO』副代表のトマ・シルデ氏らが登壇し挨拶が行われた。
開催にあたって門川氏市長は「京都は日本最古の漫画、鳥獣戯画が創作された土地柄。また、日本初の漫画文化の総合発信拠点である京都国際マンガミュージアムが創立された土地でもある。さらに、全国で初めてマンガ学部を設置した京都精華大学では多くの学生が日々学んでいる。あらゆる産業、日本人の精神文化の発祥の地である強みを活かして様々なコンテンツをクロスメディア化していこうという取り組みもしている。あれだけ京都に若者が大挙して訪れるのははじめてではないか」と挨拶をした。
松谷氏は「素晴らしい歴史を持った京都で一番新しい漫画やアニメのお祭りをやるのはとても意義深いこと」と話し、「世界中の人が京都でアニメのお祭りをやっているんだったら来てみよう、京都に来れば他の日本各地も回って日本全体の産業に大いに反映されるのではないか」と“国際”の部分に力を入れていくことを強調した。
『JAPAN EXPO』のトマ氏は「「新しいものを常に発見したいというファンの好奇心を満足させることが重要という気持ちでイベントを運営している。現在、年間5回イベントを行なっており、合わせて合計35万人を超える来場者を迎えている。そして2012年の『JAPAN EXPO』では12万平米の敷地に21万人を超える来場者を迎え、日本からは全体の1割となる72企業が参加していただいた。来日した際に“京まふ”の主催者と話をする機会があり、伝統的な文化とポップカルチャーの融合という新しい試みについて伺い、そのコンセプトが『JAPAN EXPO』と同じ共通点であると感じた」と話し、パートナーシップを結ぶことになった。
●2回目の今年はパワーアップ
2回目となる今年は、フランスで開催されている『JAPAN EXPO』とのパートナーシップを締結し、共同企画も実施する予定。フランス・パリ、アメリカ・サンフランシスコの2都市に日本の京都を加えた3都市のイラストレーターが1枚ずつ計3枚のパネル制作を行い、それぞれの都市で展示を行う、巡回展を予定している。日本からは『魔法騎士レイアース』や『カードキャプターさくら』といった作品で有名な、いがらし寒月、大川七瀬、猫井椿、もこなの女性4名からなる創作集団CLAMPが参加。パリ、サンフランシスコからのイラストレーターは未定。海外メディアへの発信を強化したり、外国人の入場料をパスポート提示で無料とするなど、海外への働きかけを強化している。というのも、略称となっているの“京まふ”とは英語表記した際の『KYOTO INTERNATIONAL MANGA ANIME FAIR』の略。実はこの“京まふ”という略称にはINTERNATIONAL、国際のアイが足りていなかったのだ。今年は国際の部分であるアイも重要な要素として取り組んでいくことが松谷氏から発表された。
また、昨年好評であった“京まふ”限定グッズもさらに充実することに。前回の18商品30種類を超える30種類50商品を目指している。マンガ・アニメとタイアップしたフードコーナーも創設される予定だ。関西圏昨年の会場であったみやこめっせも、3階と地下1階のみだったものが今年はみやこめっせを全館貸しきっての開催となる。ステージについても自由観覧可能なサブステージを追加し、来場者が誰でも楽しめるようになった。
平安神宮奉納ライブも、昨年同様に開催予定だがアーティストについては未定。その他情報は随時更新されていくので、最新情報は公式サイトをチェックしよう。
●『京都国際マンガ・アニメフェア2013』開催概要
京都国際マンガ・アニメフェア(略称 京まふ)
開催日時
9月7日(土) 9:00~17:00
9月8日(日) 9:00~16:00
プレオープン(事業者向け)
9月6日(金) 13:00~17:00
入場料・チケット
一般1000円
小学生以下無料(要保護者同伴)
外国人無料(要パスポート提示)
開催場所
京都市勧業館みやこめっせ ほか
主催:京都国際マンガ・アニメフェア実行委員会、京都市
共催:京都国際マンガミュージアム、KYOTO CMEX実行委員会、京都平安祭実行委員会
京都国際マンガ・アニメフェア公式サイト
http://kyomaf.jp
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