今回はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログGT~三十路の元官僚、目指せ起業家の巻~』からご寄稿いただきました。
■新潟バトルロワイヤル ~3.11を機に考える地方政治~
あの日から2年が経ちましたね。
単に「あの日を忘れては行けない」みたいな記事は書きたくなかったので、3.11という日からどういう政治変化が起きたか考える材料をみなさんに提供したくこんな記事を書くことにしました。
ってなわけで本題。
現在新潟の政治状況は3.11以降ガレキ処理を巡り混沌化していて、かなり凄いことになっています。流れをまとめるとこんな感じです。
(1) 東日本大震災発生
(2) 2012年4月、三条市、新潟市、長岡市、柏崎市、新発田市の五市が震災ガレキの受入を表明。(特に中越・中越沖地震で全国にガレキ処理でお世話になった柏崎は積極的)
(3) 一方で泉田新潟県知事、ガレキ受け入れに反対姿勢を示す。
(4) 同10月泉田知事が県知事再選。ガレキ受け入れ反対運動が勢いを増す。
(5) 同11月新潟市が岩手県からガレキを受け入れようとしたところ、受入を阻止しようと反対派が抗議活動。新潟市ガレキ受け入れ断念。
「2012/11/26 【新潟】新潟市亀田清掃センター 試験焼却搬入阻止行動(3/3)」 『IWJ Independent Web Journal』
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/42158
(6) 同11月今度は柏崎市が市長選。泉田知事が選挙に介入。現職の対立候補を応援するも、現職の会田氏、接戦を制す。
(7) 2013年2月当初の5市から新潟、新発田が抜け、残りの3市で震災ガレキの焼却処理を開始。
(8) 泉田知事が3市の市長を「犯罪者」呼ばわり。さすがに温厚な会田柏崎市長もチクリ。
「知事「犯罪行為」と批判…がれき焼却灰の管理で」 2013年02月13日 『読売新聞』
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130213-OYT1T00450.htm?from=ylist
(9) 泉田知事、マスコミ相手にブチ切れして持論を展開
「平成25年2月14日 泉田知事定例記者会見要旨」 『新潟県』
http://chiji.pref.niigata.jp/2013/02/post-33ed.html
(10) 大槌町、5市に感謝の意を示す。他方で岩手県議会、泉田知事に抗議決議を検討中
こんなわけで、仕事で新潟に行くことが多いのですが、毎回ニュースを見るたびにバトルロワイヤル化していて第三者ながら「今後どうなってしまうんだろう」とヒヤヒヤしています。
東京にいると「3.11を忘れては行けない」なんていう悠長な報道が目立ちますが、被災地に限らず、未だに多くの自治体では3.11は現在進行形の政治マターであることを感じます。
今回は考えるネタ提供なので、特段私見は挟みません。
今後この問題はますます炎上しそうなので、また何か動きがあったらまとめてみようかと思います。
執筆: この記事はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログGT~三十路の元官僚、目指せ起業家の巻~』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年03月15日時点のものです。
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