「ホラー映画のベスト3をあげるなら?」というシンプルながらも悩んでしまう質問を、映画関係者・著名人の皆さんにうかがっていく『ホラー通信』恒例企画です。
今回は、映画『こどもつかい』が現在公開中の清水崇監督にお伺いしました。毎度ホラー好きを苦悩させるこの企画。清水監督も悩まれたあと、どれも外せないということで今回はベスト4と相成りました。
人生のホラー映画ベスト4 清水崇 編
・『鬼畜』(1987) 監督:野村芳太郎
・『ゾンビ』(1978) 監督:ジョージ・A・ロメロ
・『悪魔のいけにえ』(1974) 監督:トビー・フーパー
・『シャイニング』(1980) 監督:スタンリー・キューブリック
<清水崇氏によるコメント>
ホラー映画ではないんですが、一番はダントツで『鬼畜』ですね。この映画に出て来る長男の男の子と同い年のときに、テレビ放送しているのをたまたま観て。もうトラウマですね(笑)。やっぱり子どものときとか、思春期に観た映画って影響も刺激も強いですよね。
『ゾンビ』はまだホラー映画が苦手だった中学生のころに友達に薦められて観ました。「なんでこんなの観るんだ!」と目を覆いながら観ましたけど(笑)。残酷なシーンも多いけどなぜか印象に残って、何度も観るようになって。全編を覆ってる終末感とか、狙って出せるものじゃないと思うんですよ。あれは歴史的に凄い作品だと思います。
『悪魔のいけにえ』も同じ頃ですね。ただただ若者が襲われる、最後にレザーフェイスがチェーンソー掲げて踊ってる。唖然として「なんの意味があるんだ!?」と思いながら、でもこれこそ触れたくなかった現実の悪夢そのもので、美術館(ニューヨーク近代美術館)にこんな映画が保存されるとは、人も進化したと思います。
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