「モテたい。モテて、女性とイチャイチャしたいッス。したいッス。」

気が付けば、そんな強い思いを口に出しているようになっていた山田記者です。今回は自分の崇高な欲望に従い、“ふれあい探し”へと向かいました。以下、そのレポートとなります。

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●いろいろ試してみる
灯台下暗し、と言う。まずは社内の女子勢に向かって声掛けしてみた。

「チョコなど要らぬ。うぬらの中に愛を差し出すものはおらんか！恋仲になろうぞ！」

オネガイ！視線が痛い_

するとどうだろう。見た目は変わらないのに、社内の空気が一変した。怒気、とも呼べる空気がザクザクと皮膚に突き刺さる。危ない。

社内の女子はダメか……。

致し方ない。次は男の寂しさを一番理解してくれそうな、肉感的な直属の上司にあたってみることにした。

女子とは少し違うかもしれないが柔らかそうだし、胸も若干ありそうだ。料理も得意だし包容力もあるし、女子力も高めだろう。周二郎探検隊_

「周二郎さん、僕を強く抱きしめてください、愛をください……」

御願い_

僕の中ではもう、同性という壁は超えた。はずだった。しかし彼の理性というタガは外れることなく、結果、ものすごい顔で拒絶されただけだった。

猛烈拒否_

仕方がない。街に出よう。

外に出よう_

気が付くと、ふらふらといざなわれるように、新宿歌舞伎町の入口に立っていた。来てみたはいいが、記事にするのは色々な意味で難しそうだと感じた。

ダメー

一瞬、ここで心が折れかけたが、筆者持ち前の強引なポジティブさで見事乗り越えた。

そうだ、インターネットなら、インターネットなら何とかしてくれるはず…！ この電脳世界なら僕を包んでくれるハートウォームなライフハック情報が見つかるはずだ。

●約束の地にたどりつく
筆者のインターネットスキルを駆使してたどり着いたのは“コミュニケーションRPG”と名乗るオンラインゲームだった。恋愛から結婚、そして出産や育児などが体験できるというところが気に入った。（『ルーセントハート』というタイトルらしい）

やってやるぜ。

ルーセントハート　ロゴ

筆者の超絶インターネット検索スキルでわかったことは、ざっくりとこんな感じだ。

・『ルーセントハート』はゲーム内恋愛が売り・男女比は5:5らしい
（オフラインイベントでの参加者もほぼ5:5だった）
・実際にに夫婦になった人が居る（！）
・13年1月からゲーム内で子供が出来るようになった

調べるほどに、興味が止まらない。クライアントをダウンロードし、自分のキャラクターを送り出す。

「出でよ、わが分身！」

作成キャラ

筆者に似て、良い出で立ちに仕上がった。非常に満足だ。我が分身は希望を抱きつつ、『中央都市トリーア』へ走り出した。

都市には筆者と同じような駆け出しであろう、冒険者で賑わっていた。

最初のチュートリアルをすんなりと終えて町を見渡していると、一人の女性冒険者が筆者のもとへ歩いてきた。

キュートな女性冒険者は私と同じくチュートリアルを終え、町を物色しているようだった。なんという予定調和。

君に逢うために僕はここに降り立っているのだ。運命に多すぎる言葉は不要だが、まずはやんわりと声をかけてみた。

give me kiss!!

「すいません！　僕とキッスをしてください！　」

電脳世界の伴侶よ、さあ、返事を僕に。

しかし、…………彼女の答えはNOだった。あれ。あれれ。

筆者は諦めきれずに「何がいけないのか」聞いてみた所、彼女は「キスのやり方がわからない」と答えた。

確かに「キス」をはじめ、色々とイチャイチャできるはずなのだが、その「条件」は見つけきれていなかった。

そこで、『ルーセントハート』の運営をしているガマニアデジタルエンターテインメントに直接問い合わせをしてみることにした。

ガジェット通信:「す、す、すいません『ルーセントハート』内でいろいろイチャイチャしたいのですが、キャラクター同士でそういうのができるようになる条件って、あるんですか？あるんですか？」
ガマニア・ルーセントハート担当さん:「”ほしとも”と呼ばれる、パートナーを見つけてください。パートナーと”ほしともエモーション”などを行うことでで、LPというポイントがたまります。そのLPをためることで、キスなどの新たなエモーションができるようになります」

ガジェット通信:「パートナーを見つけるのが大変そうなのですが……（小声）」

ガマニア・ルーセントハート担当さん:「ゲーム内でパートナーを探す“キューピッドシステム”と、ほしともを探す”ほしとも掲示板”ご用意していますのでそちらをご活用ください」

ガジェット通信：「ご親切にありがとうございました」