2013年に公開された『風立ちぬ』を最後に長編アニメーション映画の制作現場から引退を発表した宮崎駿が引退を撤回。このたび、スタジオジブリが新人スタッフの募集を開始した。
5月19日、スタジオジブリ公式サイトの最新情報ページに「宮﨑駿 新作長編アニメーション映画制作のためのスタッフ(新人)募集」というタイトルのニュースがアップされた。
本文には「宮崎監督は『引退撤回』を決断し、長編アニメーション映画の制作を決めました。作るに値する題材を見出したからにほかなりません。年齢的には、今度こそ、本当に最後の監督作品になるでしょう。この映画制作完遂のために、若い力を貸して下さい。期間は3年間です。一緒に制作に加わってくださる方を募集します」とあるが、この文章からある2つのことが推察される。
まずひとつは、契約期間が3年間に設定されているということは、作品は3年後の2020年に完成する計画なのではないかということ。
もうひとつは、この募集では「若い力」が求められており、映画制作と同時に新人の育成も視野に入れていることが予想される。これは2015年に解散したジブリスタジオの制作部門が、再構築される可能性にも通じるのではないだろうか。
今回、募集がかかったのは「動画」と「背景美術」のふたつの職種だ。年齢は18歳以上、制作に必要な日本語力があれば国籍も問わない。入社後6か月の研修期間を経て、一定レベルに達した後、制作に加わるとされている。
現在76歳の宮崎駿にとってこれが本当に最後の長編アニメーションになるだろう。アニメーション業界での仕事を望む人にとって、これはまたとないチャンスの到来と言える。
スタジオジブリ公式ホームページ
「宮﨑駿 新作長編アニメーション映画制作のためのスタッフ(新人)募集」
http://www.ghibli.jp/info/011243/
Photo by Masatoshi Okauchi/REX/Shutterstock
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