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14年ぶりに催された日本ワインの原点「メルシャン」植樹式に行ってみた 

2017/05/13 07:00 投稿

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4月27日、長野県塩尻市で「シャトー・メルシャン」の新ヴィンヤード植樹式が開催された。

今、ブームが静かなブームの来ている日本ワインの、更なる発展を見込んで畑を広げるための一手だ。

大々的な植樹式は2003年6月3日に開かれた「椀子ヴィンヤード」植樹式から14年ぶり。サブカルライター・モトタキも塩尻駅に訪れた。

実際、植樹される畑はロケーションが最高である。吹き抜ける風はきもちよく、水はけの良い地形だという。営農をすれば里山効果がうまれ、動植物に良い影響もある。この地にはレッドリストに入っている蜂や蝶もいる。それらを育てることにもなるそうだ。

植樹式開始して、メルローが植えられる。塩尻市長の小口氏とメルシャン代表取締役社長の代野氏の共同作業。今回、集まった関係者による植樹がなされた。

モトタキも植えてみた。今回植えたのはメルロー。他にこの畑にはカベルネ・フランが植えられるという。3年で初収穫の年になり、それから5年後の2025年にはワインが発売される。木を植えて土をかぶせ、ぐいと引っ張る。すると根が正当な形になって栄養をよく吸い上げるようになる。しっかり踏み固めると窪地になり、そこに水をたっぷりやるとよいそうだ。

すくすく育って、銘醸地ブランドとなってほしいものだ。

1ヘクタールに4000本を植えることになる。1日400本ペースで植えていくので5月いっぱいで全てを植え終える計算だ。熟練した人間なら、一本30秒で植えることが出来るという。

懇親会も開かれた。右側に置かれているのは、資料館から持ち出されたシャトー・メルシャン「桔梗ヶ原メルロー」1985。このラベルはもう残り数本しかない稀少なヴィンテージだ。この1985が第35回リュブリアーナ国際ワインコンクールで、大金賞を受賞した。ここからメルシャンは認められていった記念すべき一本だ。

懇親会で提供された「長野メルロー」赤はがっつり重く、「長野シャルドネ」白も香りが残るくせがある。どっしりと味の濃いチーズと赤はとってもよく合う。会場では長野のあわも提供された。ロゼのスパークリングワイン。口当たりがとてもよい。

平出圃場見学の機会もあった。黒土が50センチあり、その下には赤土がある。さらに下には礫があることがわかっているが、いまだそこまで掘り進めて至ったことはない。このあたりはもともと狩猟場や松林が展開していた。明治以降に開けた。そのため、他所からやってきた人も多いという。

2000年に借りたことがきっかけだ。この土地は乾燥していて寒い。寒い間はブドウが育たなくなる。「眠る」「割れる」と呼ばれる。ブドウに適した気候だといえる。

日本ワインの味わいは深い。ハマれば、他のワインでは物足りなくなってしまう。だが日本ワインのためのブドウはまだまだ数が足りていない。こうした植樹による畑の拡大はどんどんする必要がある。

日本ワインは、これからもどんどん増えて栄えていってもらいたい。そのための試みのひとつに立ち会えたことは、のちに誇れる日が来るだろう。

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(執筆者: mototaki) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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