こんにちは、マガジンハウスです。みなさんは、神保町と聞いて、何をイメージしますか? 「本の街」と答えた方…まっとうな方ですね。うん、普通、普通。「大日本ジェネラル」と答えた方…わかってらっしゃる! そう、ここ神保町が誇る典型的な中堅企業といえば、大日本ジェネラルですね。今回は、そこに勤務する一人の男が、なぜかビジネス本を出版することになり、あろうことか先行販売イベントまで開催してしまったというので、レポートしてみたいと思います。
きわめて平均的なサラリーマン、安部礼司とは何者?
まずは全国180万人の安部礼司ファンの皆さまにはちょっと我慢していただいて、ご存じない方に説明しますね。安部礼司さんというのは、毎週日曜17:00~17:55にTOKYO FMをはじめとするJFN37局ネットで放送中の大人気ラジオドラマ『NISSAN あ、安部礼司~BEYOND THE AVERAGE~』の主人公です。ルックスも経歴もスキルもコネクションもさして特筆すべきことのない、極めて平均的(アベレージ)なサラリーマン…なんだけど、そこは10年以上も続く人気番組のメインキャラ。不思議と惹かれる魅力があるんですよね~。なんだかんだいって恋愛も仕事もそこそこうまいことやってるし、安部礼司の周りにいる人もいつも楽しそうだし。なんていうか、結婚してもいいかなって思われる勝ち残り系男子ってこういうタイプなのかなあ…。
10年以上続いていると書きましたが、正確には2006年4月スタートの、今年なんと12シーズン目に突入した長寿番組。その間、2015年には日本武道館で8000人のリスナーを集めたイベントを開催したり、昨年1月に横浜・日産グローバル本社ギャラリーで開催したCD発売イベントにはのべ26,000人のリスナーが来場したりと、平均的サラリーマンの番組なのに、記録は規格外!
安部礼司が愛されキャラたる所以の(マル秘)メソッドがついに書籍化!
ドラマ内外でも愛される安部礼司が、その‟なぜかうまくいってる”処世術を一冊の本にまとめました。どんな内容かというと…ああ、やっぱり詳しくはもちろん本書をご覧ください。ちょこっとだけご紹介しますと、<息抜きに誘われたら、とことんつき合う>。<おさぼりスポットでの鉢合わせは、さりげない歩み寄り>。<サボれる仕事は大事に扱う>。<ダラダラと仕事するぐらいなら、「おさぼり」でリフレッシュ>。…なんだかサボってばっかりですが、仕事、いや人生で一番大事なのはそういうことなんじゃないですか、ねえ? 番組内でも、「肩の力の抜けたビジネス本」とか「鼻歌みたいな人生の指南書」とか「中身がびっくりするぐらい難しくない(笑)」と説明があったように、いまのご時世、会社員として軽やかに生きていくためのバイブルになり得る一冊です。
先行販売イベントは、安部礼司の勤務地でもある神保町で開催。
そういうわけで、全国に熱いファンを持つ番組および安部礼司。4/20の発売に先駆け、4/16、地元・神保町の三省堂書店神保町本店さんにて、安部礼司本人の手渡しによる、先行販売イベントを開催しました。これが、想像をはるかに超えるアメイジングな出来事ばかりで!
この日の主役はもちろん安部礼司さん。休日出勤にもかかわらず、なんと10時から19時半まで、集まってくださったファン全員に手渡しで販売したんです。お一人で。あ、最後は後輩・飯野平太さんも駆けつけて応援、というスペシャルなひと時もありましたが、とにかく、すごい。
そしてもっとすごいのが、この日集まってくださったファンの皆さま! 文字通り、北は北海道から南は沖縄まで、まさに全国から老若男女のリスナーの方々が神保町に集結したんです。中には、安部礼司ファミリーと全く同じ家族構成&年齢というご家族まで! 独身時代から熱心なリスナーで、付き合いだした恋人も一緒に聴くようになり、結婚して子供がうまれたら家族でドライブ中に聴いて…という方は多く、番組の歴史の長さを再認識するとともに、安部礼司と併走しているような楽しみも得られるドラマなんだなあとしみじみしました。
安部礼司さん、ついに平均越え!? ファンへの神対応ぶりは後世にも語り継がれることでしょう。
一日1000冊売上&あのハルキも超えた!
12年間という長い番組史上初の出版物ということで、ファン待望だったのは間違いありません。今年の三省堂書店神保町本店さんの1日の売り上げ記録536冊に午後2時半には既に到達し、この日の売上は計1000冊! ちなみにこれまでの1位はあの、『騎士団長殺し(上)』だそう。春樹超えとは、もはや並みのサラリーマンがやることではないですね。
当日は日曜日。ということは、そう、番組放送日! 17:00からは現場からの生中継ありのスペシャル番組も放送されました。安部礼司の可愛い後輩・飯野くんが、安部夫妻ゆかりの「女坂」(プロポーズした場所)から実況したんですが、ファンの皆さまもたくさん集結したようで、あの小さなスポットが熱狂の渦!(のように聞こえました)。
この日のハイライト、ハルキ超えの瞬間! くす玉を割っているのは部長の大場嘉門さん…ではなく、マガジンハウスの営業担当です。
来場者特典はファン垂涎アイテム…だったのですが。
なお、予約販売分は、シリアルナンバーと神保町開運スタンプ入りのプレミアムな商品。さらに‟チーム安部礼司”特製の力作、「神保町散策マップ」も配布されたため、ぽかぽか春の陽気の中、マップ片手にお散歩する安部礼司ファンの姿が、聖地・神保町に多く見られました。
と、ここで担当編集から一言。
「お越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。たくさん集まってくださって、『小学生のころから聴いています』なんて方が、すっかり大人になっていて…。安部さんのお人柄もあって、とても楽しくアットホームなイベントになったと思います。…それで、あの、散策マップ、ミスがあってすみませんでした! 途中気づいて、スタッフ総出で大慌てで書き直したんですが、そんなエピソードもまた安部礼司っぽい(笑)。なんて…ホントすみません」
ビジネス本なんだけど、デキる男になれるわけじゃない。ちょっと失敗もあるけどなんか許せちゃう。本もイベントも安部礼司のように、ゆるふわなノリでした!
や、でもこれは力作! 安部礼司おすすめカレー店やおすすめスポットがくまなく記載された散策マップは、家宝にするべし。
今週の推し本
平均的サラリーマンの最強の生き方 なぜかうまくいってる人が大切にしている7つのこと
チーム安部礼司+TOKYO FM 著
ページ数:176頁
ISBN:9784838729173
定価:1,296円 (税込)
発売:2017.04.20
ジャンル:エッセイ
[http://magazineworld.jp/books/paper/2917/]
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