格安海外旅行業者のてるみくらぶが2017年3月27日に破産を申請。旅行先のホテルに金額が支払わっていない、予約金の返金がないといったことが問題となっています。また、入社予定だった約50人の内定者には、全員に取り消しが通告されました。
こういった事態に、財団法人宿泊施設活性化機構(JALF)がてるみくらぶ内定取消者を対象に「無試験無面接で選考を行わず採用する」と発表しています。
公告
「てるみくらぶ」をはじめとする内定を取消された学校卒業生の方々へ。
「その身柄、JALFで引き受けます」キャンペーンを行います。
社会貢献の一環として「とりあえず引っ越してしまって困っている」方々も含め、選考を行わず内定を出します。
◆あなたが優秀な方の場合:一生JALFにいてください。
◆あなたがそれほどでも…:数か月、風雨を凌いでください。
ご希望の学卒者の方々は、ダイレクトメッセージをください。
3月31日23:59まで受付いたします。
ご覧になった方々、社会貢献の一環としてシェア願います。
「日本国における多様な活きた文化の発信基地である旅館・ホテルを持続的に成長させる」が設立目的だというJALF。ホテル・旅館業界への過剰な規制を排除する働きかけや、各旅館の広報、マネジメント、人材育成の支援などを行う団体で、常勤の職員は10名(リモート含む)。
JALFに電話取材したところ、今回のてるみくらぶ内定者への措置は伊藤泰斗事務局長による発案とのこと。伊藤事務局長は「この時期の内定取り消しというのはあまりにかわいそうで不条理。(てるみくらぶ)内定後に引っ越してしまって来月からの収入がないという人もいるということで、旅行業に携わる団体として何かできないかと、今回のキャンペーンを行うことにしました」と話しました。
伊藤事務局長によると、すでに8名からの問い合わせがあり「反響の早さに驚いています」といいます。『Twitter』などでも内定者の怨嗟の声が上がっていただけに、JALFによる救いの手には「素晴らしい」という声が多数寄せられ、『Facebook』でも400件以上シェアされています。
JALF 宿泊施設活性化機構
http://jalf.or.jp/ [リンク]
※画像はJALFの『Facebook』より
https://www.facebook.com/jalf.japan/posts/1312245828821405 [リンク]
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