せっかくこぎ着けたデートなのに、相手はスマホばかりいじっていて会話が弾まず……印象最悪でいつもの女子会でグチる、そんなことを繰り返している人を、「自分自身がスマホよりつまらない女だという自覚がありません」と一刀両断しているのが、「出会いゼロ女子」専門恋愛コンサルタント・菊乃さんの著書『あなたの「そこ」がもったいない。』(すばる舎リンゲージ)。約800名にもなるという相談者には30歳以上になって初めて彼氏ができて結婚できた人や、仕事面でもキャリアアップに成功した人などが多数輩出している、今注目の「ズバズバ」系アドバイザーの新刊からは、アラサー女子が学ぶべきポイントが詰まっています。
まず菊乃さんが指摘するのは、「ありのままでいい」というのは上級者向けだということ。芸能人がブログや『Instagram』で上げるすっぴんは「すっぴん風メイク」だと強調し、バリバリのキャリアウーマンと実家暮らし事務職では「ありのまま」の意味が違うと断言。さらに、「門を叩く人さえいない状態」で「焦らなくていい」というアドバイスは真に受けないほうがいい、としています。
その上で、30歳になっても親離れできず「娘」のままだと恋さえおぼつかないとして、早く大人の女性になる必要性を指摘。年齢を受け入れるのはいろいろキツイですが、菊乃さんは「サザエさんは24歳、北斗の拳のラオウは27歳、ルパン三世の銭形警部は29歳」と挙げ、「誰かの娘の人生を送っている場合ではありません」とピシャリ。
菊乃さんのアドバイスが一番ハマりそうなのは、自他ともに「真面目」な性格と思っているアラサー女子。とりわけ、男に甘えず「大丈夫です」と言ってしまうことを菊乃さんは「ブス用語」と断じ、それを自分から「手伝って」とお願いするようになると、自然と相手が気を遣ってくれるようになるといいます。また、容姿や衣装を褒められて全力で否定してしまうことは謙遜ではなく卑屈だとして、時には自分へのご褒美を許すことから始めることを推奨しています。
他にも、同書では「花柄は30代には似合わない」といった服選びのポイントや、血色のよく見えるメイク法など、実践的なアドバイスも。とりわけ「汚部屋」の断捨離については「家具を捨てる」といった勇気を要するようなことまで書かれていて、それがなぜ恋愛下手と結びつくのか、菊乃さんの経験に基いて説明されています。
「なかなか出会いがない」が口ぐせだという人にとっては耳の痛いこともたくさん書かれている本ではありますが、本気で相手探しや結婚を考えている人ならば耳を貸す価値のあるアドバイスばかり。30代を「女子」ではなく「大人の女性」として歩みたいと思う人にもおすすめです。
あなたの「そこ」がもったいない。(すばる舎)
http://www.subarusya.jp/book/b278875.html [リンク]
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