菅直人元首相が2011年に出した安倍晋三首相の福島第一原発事故に関するメールマガジンの内容について名誉毀損だとして、謝罪記事の掲載や慰謝料など1100万円の支払いを求めた訴訟が、2017年2月21日に最高裁判所が菅氏の上告を棄却しました。
この決定を受けて、菅氏は自身のブログおよび『Twitter』を投稿。
上告棄却の残念な決定。一言でいえば安倍総理のメルマガは内容的には虚偽、つまりウソであることは一審、二審で安倍総理側も認めたが、そのウソは私に対する名誉毀損には当たらないというのが裁判所の判断。政治家の発言はますます信用されなくなる。
— 菅 直人 (Naoto Kan) (@NaotoKan) 2017年2月22日
上告棄却の残念な決定。一言でいえば安倍総理のメルマガは内容的には虚偽、つまりウソであることは一審、二審で安倍総理側も認めたが、そのウソは私に対する名誉毀損には当たらないというのが裁判所の判断。政治家の発言はますます信用されなくなる。
一方、安倍総理も2017年2月12日にドナルド・トランプ米大統領にメンションをして以来の『Twitter』を投稿。
菅直人元総理から提訴された「菅総理の海水注入はでっち上げ」と題する私のメールマガジン記事に対する名誉棄損訴訟について、菅元総理は東京高裁の判決を不服として上告していましたが、最高裁は上告を棄却しました。 pic.twitter.com/mRuW3CrgbH
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2017年2月22日
菅直人元総理から提訴された「菅総理の海水注入はでっち上げ」と題する私のメールマガジン記事に対する名誉棄損訴訟について、菅元総理は東京高裁の判決を不服として上告していましたが、最高裁は上告を棄却しました。
この決定により当方の勝訴が確定しました。
昨年9月の高裁判決は菅総理の福島原発の海水注入に関連して「間違った判断と嘘」を伝えた私のメルマガ記事の主要な部分が真実であることを認めました。この判決を不服として菅元総理が最高裁に上告していました。— 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2017年2月22日
この決定により当方の勝訴が確定しました。昨年9月の高裁判決は菅総理の福島原発の海水注入に関連して「間違った判断と嘘」を伝えた私のメルマガ記事の主要な部分が真実であることを認めました。この判決を不服として菅元総理が最高裁に上告していました。
焦点となった2011年5月20日付のメルマガは「やっと始まった海水注入を止めたのは、何と菅総理その人だったのです」という箇所を菅氏が否定。また、5月22日付メルマガの「海水注入を一時間近く止めてしまった責任はだれにあるのか?菅総理、あなた以外にないじゃありませんか。真実は明らかです」との箇所も、菅氏は「東電の武黒氏が東電の吉田所長に海水注水を止めるように言ったが、吉田所長は自らの判断で注水を継続していた、というのが真実」と主張していました。今回、メルマガの内容は「記事の主要部分は真実」とされており、安倍総理と菅氏との間でなおも認識の違いが見られます。
安倍総理は、さらに次のように連投ツイート。
元総理が現職の総理を告訴し、裁判で争うことになったことは残念でなりません。私は総理としての時間の一部を裁判のために割かざるを得ないことになりました。
国会議員同士、一度も抗議を受ける事はありませんでした。— 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2017年2月22日
元総理が現職の総理を告訴し、裁判で争うことになったことは残念でなりません。私は総理としての時間の一部を裁判のために割かざるを得ないことになりました。国会議員同士、一度も抗議を受ける事はありませんでした。
菅元総理は前々回の参院選挙の直前に突然、私を告訴しました。私を貶めることを目的とした売名行為にほかならず、菅元総理の猛省を求めます。
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2017年2月22日
菅元総理は前々回の参院選挙の直前に突然、私を告訴しました。私を貶めることを目的とした売名行為にほかならず、菅元総理の猛省を求めます。
菅氏も2011年6月2日に自民党が内閣不信任案を提出したことを指して「安倍議員が虚偽情報を流して、私を総理の座から引きずり降ろそうとしたことは明らか」と述べて、訴訟に至った理由としています。一方で安倍総理も2013年の参議院議員選挙のタイミングに告訴をしたことを批判しており、両者の主張はすれ違ったままで裁判が終わることになりました。
※画像は『Twitter』より
https://twitter.com/AbeShinzo/status/834338339515830276 [リンク]
ブロマガ会員ならもっと楽しめる!
- 会員限定の新着記事が読み放題!※1
- 動画や生放送などの追加コンテンツが見放題!※2
-
- ※1、入会月以降の記事が対象になります。
- ※2、チャンネルによって、見放題になるコンテンツは異なります。
ガジェ通
ガジェット通信編集部
月額:¥550 (税込)