米パラマウント・ピクチャーズが、数年にわたって企画してきた象徴的なホラー映画『13日の金曜日』のリブート版から手を引いた。
2月6日、パラマウントは10月13日に予定していた本作の公開予定を取り下げ、そのすき間をジェニファー・ローレンス主演の映画『mother!(原題)』で埋めると発表したが、それ以上の説明はなかった。複数の情報筋が本誌ヴァラエティに語ったところによると、同社が手を引いた理由は複数ある。2100万ドルの予算で製作したホラー映画『リング』のリブート版が、1300万ドルという失望的なオープニング週末興行成績を記録したことや、ニュー・ライン・シネマへの不明瞭な権利の復帰などだ。
『13日の金曜日』の主な撮影は、10月の公開予定に間に合わせるため、ブレック・アイズナー監督によって春先に開始することになっていた。マイケル・ベイ監督の制作会社プラチナム・デューンズが、アンドリュー・フォーム、ブラッド・フラーらと共にプロデュースする予定だった。
2009年にニュー・ライン・シネマと米ワーナー・ブラザースが公開する予定だった、シリーズ13作目の脚本を映画『プリズナーズ』の脚本家であるアーロン・グジコウスキが書いた。この契約の中に、ワーナーが共同プロデューサーとして映画『インターステラー』に参加することを認める内容があった。
最終的に、ワーナーは映画『インターステラー』には参加したが、プラチナム・デューンズにファーストルック契約が付加されている『13日の金曜日』の権利は、パラマウントに譲渡していた。
『13日の金曜日』のシリーズは、幼少時代にクリスタル・レイクのキャンプ場で溺れさせられた、ホッケー・マスクを被り、誰も止めることができない殺人鬼、ジェイソン・ボーヒーズとともに1980年にスタートした。パラマウントは2015年に公開を予定していたが、複数回にわたって延期していた。
カリフォルニア州は8月2日、映画の製作を同州に留めるため、拡大的なインセンティブ・プログラムの一環として、製作に560万ドルの税額控除を与えた。180日以内に撮影を開始することが条件となっていたが、期限はすでに切れている。
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ガジェット通信編集部
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