HIDE 、navi、92、SOHの4人からなる音楽ユニット「GReeeeN」の代表曲「キセキ」はこうして誕生した! 松坂桃李さんと菅田将暉さんのダブル主演で描く青春ドラマ『キセキ ーあの日のソビトー』が1月28日より公開となります。
【ストーリー】
厳格な医者の父親の下を飛び出したミュージシャンのJINは、父の思いを受けて歯科医師を目指していた弟の音楽の才能を知り、自分の夢を託すことを決める。歯科医師を目指しながら音楽もやりたいが、そのことを恐ろしい父親に言い出せない兄弟は、顔出しなしのCDデビューという作戦をとるのだが……。
本作で、GReeeeNのムードメーカー92を演じているのが、俳優の成田凌さん。『MEN’S NON-NO』専属モデルとしてデビュー後、『逃げるは恥だが役に立つ』など数々の話題作に出演。記録的大ヒットとなった映画『君の名は。』では、主人公・三葉の友人でキーパーソンとなる勅使河原役を好演しています。今回は成田凌さんに『キセキ ーあの日のソビトー』について、役柄と自身の共通点についてなど、色々とお話を伺って来ました。
―映画とても面白く拝見いたしました! GReeeeNのメンバーを演じるという事を聞いた時はいかがでしたか?
成田:率直に嬉しかったですね。僕はGReeeeN世代と言っても過言ではないほど、ドンピシャなので。僕は皆さんに会えなくて、映像で4人集まっている所を見させていただいたんですけど、本当に楽しそうでキャッキャしてるんですよ(笑)。レコーディング風景だったんですが、JINさん(GReeeeNプロデューサー)が、本当に子供みたいな楽しい方で。皆さんずっとじゃれていて、皆でケラケラ笑っていて。それを見て「これだ」と思いました。
―その仲の良さをそのまま役柄に取り込もうと?
成田:そうですね。でも僕らも無理して仲良くなったわけじゃないんですよ。監督が菅田将暉(ヒデ役)、横浜流星(ナビ役)、杉野遥亮(ソウ役)の一人ひとりをちゃんと立ててくれていて、すごくやりやすかったといか。実際に演じるのは僕たちですけど、現場の空気を作ったのは監督でした。僕らはお芝居しているのか、ふざけているのか、何なのか……いい意味で、遊びに行っているような感覚で演技をしていました。演技しているのか? って自分が思っちゃうくらい。
―その楽しい関係性が本当にそのまま映画ににじみ出ていましたね! 劇中ではアドリブも多かったそうですね。
成田:アドリブだらけでした(笑)。クランクインの日、一番最初のシーンが全アドリブだったんですよ。誰かがある台詞を言ったら、この台詞を誰かが言って、何となくこの台詞を誰かが言う、とアドリブでつなぐような感じのシーンだったんですね。GReeeeNさんは実在するミュージシャンなので、それぞれのメンバーの口癖、生年月日、星座、血液型を監督が教えてくれて、そのキャラクターの中で自由にフワフワやれたのが、この作品の雰囲気に合っているのだと思います。
―成田さんが演じた「92」ってチームのムードメーカーで盛り上げ役ですけど、ご自身と近い部分はありますか?
成田:う〜ん、僕はネクラでインドア派なので全然違いますね。実際の92さんの様にあんなに明るく盛り上げられない。でも自分は褒められて伸びるタイプだな、と最近気付いたので、GReeeeNが軌道にのってイキイキしている92さんの気持ちは少し分かります。
―4人のそれぞれのキャラクターはどうでしたか? 役柄と近い?
成田:僕と将暉が23歳で、遥亮が21歳で流星が20歳と年齢にちょっとだけ差があったので、映画と同じ様に流星が結構いじられ役だったかもしれない(笑)。この1、2歳の差って演技する上で先輩・後輩とか、そういう事は無いんですけど、ちょっとしたジェネーションギャップがあって面白かったですね。カラオケに行って、僕と将暉が銀杏BOYZで盛り上がっていても、2人は「???」って。
―ああっ、という事はゴイステなんて絶対知らない世代で……。
成田:そうです、そうです! 僕は音楽好きなのもあって、色々歌ったんですけど、結構知らないって言われましたね(笑)。
―改めて本作の見所、完成した映画を観て感じた事を教えてください。
成田:GReeeNの皆さんって二兎を追って二兎を得るのをやっちゃっているので、この映画を観ると「出来ないことなんて無いかもしれない」って思わせてくれますよね。本気でやれば出来るって。作中のジンとヒデはとても強く家族に反対されている中で、振り切って、それでも夢の道に一歩踏み込めるのはすごいことだと思うし。家族に作ってもらった以外のところで培っていった“自分”“自我”みたいなものが、本当に大事になってくるんだな、と。そう考えると、僕もいろいろな人に助けてもらっているし、一歩目を一緒に踏み出してくれる人もいるから、ありがたいことだと思います。映画を観た方もきっと、そういった部分で自分を重ね合わせて感じていただけるのでは無いかと。
―おっしゃるとおり、環境や目指しているものが全然違ってもすごく元気づけられる作品ですよね。成田さんご自身は昨年『君の名は。』の勅使河原役などで、とても飛躍の年だったのでは無いかと思います。
成田:『君の名は。』の反響は本当にすごかったですね。今までで一番色々な人に「観たよ」って言われました。よく行く居酒屋があるんですけど、そこの店員さんにも「あの勅使河原役なの?!」って驚かれたり(笑)。僕も参加出来てとても嬉しかったし光栄でしたし、作品の事も大切に思っているのですが、どんどん動員を増やして興行収入も増えて、世界でもヒットしているというのを聞くと、なんか他人事の様な不思議な気持ちになります。
―2017年も大活躍を期待しております! 今日は楽しいお話をどうもありがとうございました。
キセキ ーあの日のソビトー
http://kiseki-movie.com
ヘアメイク: 高草木 剛(ヴァニテ)
スタイリスト: 伊藤省吾(sitor)
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