2017シーズンからJリーグの全試合をライブ配信する『DAZN(ダ・ゾーン)』。月額1750円(税抜き)で130以上のスポーツコンテンツ、年間6000以上の試合が観放題となるスポーツ専門のライブストリーミングサービスです。
1月20日、Jリーグと『DAZN』によるメディアブリーフィングが開催され、10年契約を結んだパートナーシップのビジョン、およびJリーグの中継制作に関する方針が発表されました。
番組制作の座組が変わる
昨年までと比べて大きく変わるのが、これまで『スカパー!』が保有していた中継の著作権について。2017シーズンからは、制作する中継映像の著作権をJリーグが保有することが分かりました。同じくJリーグが制作も担当し、『DAZN』は中継の放映権を保有すると共に番組制作のノウハウを提供します。
これにより、Jリーグが保有するハイクオリティな映像コンテンツが各クラブの公式サイトやSNSを通じて広くファン・サポーターに行き届くことが考えられます。試合のハイライトやプレー集が手軽に鑑賞できるようになるかもしれません。『DAZN』に加入していない人にとっても朗報と言えるでしょう。
カメラの台数が変わる
J1リーグでは、2016シーズンは6台だった中継カメラが、2017シーズンより9台に増えることが発表されました。プレミアリーグやブンデスリーガの中継ノウハウを活用し、より様々な角度からピッチ内のプレーを撮影。ダイナミックで臨場感あふれる映像を楽しむと同時に、選手やサポーターの喜怒哀楽も伝わる映像を目指すとのこと。
さらに、各節の注目試合においては最大16台のカメラで中継を行う拡張プランも予定されています。W杯などの大きな国際試合レベルの中継がJリーグでも楽しめるワケです。
試合の観方が変わる
週末にJリーグの試合がある場合、金曜日には次節の試合をプレビューし、月曜日には試合の結果をフォローアップするなど、独自に番組を制作・配信する方針も明らかになりました。
さらに、Jリーグ全試合の魅力的なシーンだけをリアルタイムに切り替えながら配信する『MXZN』なる中継スタイルも発表。NFLの『Red Zone』のように、1つのチャンネルで各スタジアムの得点やチャンスの場面だけを楽しむことができます。これは2017シーズン後半あたりの導入を目指しているそうです。
ファンの声で変わる
『DAZN』のジェームズ・ラシュトンCEOは、自社のサービスが「ファンを優先するライブストリーミング」であることを強調。マーケティングを活用しながら「常にファンやサポーター、クラブの意見に耳を傾け」、Jリーグのクオリティとファンの体験の向上を目指していくと述べました。
現在は見逃し配信の期間が30日間に限定されていますが、それを延長する方針についても、「ファンの声を取り入れながらJリーグと調整し、検討していきたい」と語りました。
『DAZN(ダ・ゾーン)』公式サイト:
https://www.dazn.com
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