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“横浜駅はひとつの生命体である” 話題作『横浜駅SF』が人々の本棚に増殖中!

2017/01/14 08:30 投稿

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yokohamaekisf1.jpg
みなさんは『横浜駅SF』という小説をご存じですか?
昨年末に本となって発売されたこの物語は、著者である柞刈湯葉(@yubais)さんのこんなツイートから始まりました。

横浜駅は「完成しない」のではなく「絶え間ない生成と分解を続ける定常状態こそが横浜駅の完成形であり、つまり横浜駅はひとつの生命体である」と何度言ったら— 柞刈湯葉(イスカリオテの湯葉) (@yubais) 2016年12月15日

“横浜駅は「完成しない」のではなく「絶え間ない生成と分解を続ける定常状態こそが横浜駅の完成形であり、つまり横浜駅はひとつの生命体である」と何度言ったら”

そう言われると100年以上も続く横浜駅の工事にも納得……。

もともとBossKitter(会社内で上司の目を盗んでTwitterをやりたい不良社員支援アプリ)の開発や、ネタツイートで有名であった柞刈湯葉さん(旧ペンネーム:イスカリオテの湯葉)のこのツイートはあっという間に拡散され、ネットでひそかな話題となりました。

この後、柞刈湯葉さんはTwitter上で物語をつぶやき始めたのち自身のブログで長編小説として改稿の後、連載。
その小説を“横浜駅が自己増殖して日本列島を覆い尽くす未来小説”というキャッチコピーと共にWeb小説サイト「カクヨム」(https://kakuyomu.jp/)に投稿したところ、1発ネタでとどまる事のないその内容に、読者から多数の評価を得てサイト内コンテストで見事大賞を受賞!Web連載版からさらに9万文字の書き下ろしを追加して書籍化となりました。
 
本作品発売の知らせはネット上でまた話題になり、まとめサイトやニュースサイト、他雑誌等にも取り上げられ、どんどん“増殖”していくことに。
そして昨年12月、カバーイラストを田中達之氏が描き、その世界観に磨きをかけて遂に本となって発売されたのですが、この本の購入者たちのとった行動もまた面白いものでした。

発端となったのは著者のこのツイート。


とりあえず本棚に入れてみた— 柞刈湯葉(イスカリオテの湯葉) (@yubais) 2016年12月15日


……おや?— 柞刈湯葉(イスカリオテの湯葉) (@yubais) 2016年12月15日


……あれれ?— 柞刈湯葉(イスカリオテの湯葉) (@yubais) 2016年12月15日


ヒエッ— 柞刈湯葉(イスカリオテの湯葉) (@yubais) 2016年12月15日

自らの本棚に置いた『横浜駅SF』がツイートを重ねるごとに増殖していく様を、4つの写真で表現したネタツイートを投稿しました。

「横浜駅が幾度もの増改築を繰り返すうちに自己増殖能力を獲得し、膨張し続けて本州の99%を覆った数百年後の日本」を舞台とした小説ということで、あらすじに沿って「増殖する横浜駅SF(の本)」というこのツイートをきっかけに、購入者も続々と「自分の本棚に侵食した横浜駅SF」という写真をTwitter上に投稿し始めました。
(ちなみに、物語の構想自体も著者本人のネタツイートが発端)

yokohamaekisf2.jpg

人の家の本棚を眺めるというのも、持ち主の趣味趣向が覗き見えてなかなか楽しいものですね。自分が購入した商品を写真に撮り、SNSにアップ。この行動は、世界中でごく当たり前のように行われていますが、『横浜駅SF』購入者の場合、実は「自分の本棚を見て欲しい!」「読んでる本を人に見せたい!」という本心を隠す口実となる、格好のネタ・・・・・・となっているのかもしれません。

Suikaを身体に埋め込まれた住民たちや、駅を徘徊して秩序を守る自動改札、「18きっぷ」を持って横浜駅を旅するなど、誰でもクスッと笑えるシチュエーションが満載。SF小説を読んだ事がないという人でも、一度読み始めたらきっとこの作品の世界に引き込まれます。みなさんも是非自分の本棚に『横浜駅SF』を忍ばせてみてくださいね。

■『横浜駅SF』(カクヨム)
https://kakuyomu.jp/works/4852201425154905871

■amazon
http://amzn.asia/iH1CkvG

■横浜駅SF特設サイト
http://yokohamaekisf.kadokawa.co.jp/

■無料Webコミック『横浜駅SF』(ヤングエースUP)
https://web-ace.jp/youngaceup/contents/1000031/

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