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午後5時に始まり5時11分に終わる“11分”の群像劇……2016年の傑作サスペンス『イレブン・ミニッツ』

2016/12/29 17:30 投稿

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午後5時に始まり5時11分に終わる“11分”の群像劇。ポーランドの巨匠、イエジー・スコリモフスキ監督最新作であり、2016年を代表するサスペンス『イレブン・ミニッツ』のBlu-ray&DVDが2017年3月2日に発売となります。

【ストーリー】
大都会に暮らす人々の午後5時から午後5時11分までの11分間に起こる様々なドラマをモザイク状に構成。女好きの映画監督、嫉妬深い夫、刑務所を出たばかりのホットドッグ屋、強盗をしくじった少年といったいわくありげな人物と、一匹の犬を中心に描かれるサスペンス。

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17年ぶりの監督復帰作『アンナと過ごした4日間』(08)が東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞し、続く『エッセンシャル・キリング』(10)でベネチア国際映画祭審査員特別賞、主演男優賞(ヴィンセント・ギャロ)W受賞の栄誉に輝いたイエジー・スコリモフスキ。『イレブン・ミニッツ』は華麗なる復活を果たし一躍映画界の最前線におどりでた彼の最新作にして大胆不敵な傑作となっています。

監視カメラ、Web カメラ、カメラ付き携帯、CGといった様々なメディア技術を巧みに使い、ローアングル撮影、大胆な俯瞰シーン、スローモーション等、多種多様な質感と視点を駆使した魅惑の映像はBlu-ray等でじっくり観るのにふさわしい一本。

バイクの疾 走音やジェット旅客機の爆音、救急車のサイレン等、都市空間ならではのシンフォニックなノイズが緻密な設計のもとに融合し、人生の光と影を見事に表現した挑発的作品をお見逃し無く。

また、筆者個人的には『エッセンシャル・キリング』(10)のヴィンセント・ギャロの怪演(本編ほぼセリフ無し)も超オススメ。年末年始にエンタメ作品を楽しむのはもちろん、たまにはちょっと難解なスコリモフスキの世界に触れてみるのもオツですよ。

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