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決して、屈するな。決して、あきらめるな。決して、戻るな。

元アメリカ軍のエリート秘密捜査官である“ジャック・リーチャー”は、街から街を放浪し続けている。ある日、喧嘩の末保安官に連行されそうになったジャックは、この騒動が何者かによって仕組まれたものだと気づく。元同僚のターナー少佐に会うため軍を訪れると、ターナーはスパイ容疑をかけられ逮捕されており、リーチャーは、軍内部に不審な動きがあることを知り、真相を探り出そうとする……。

『アウトロー』(2012)の続編となる『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』は、主演のトム・クルーズと、『ラスト サムライ』(2003)以来のタッグとなるエドワード・ズウィック監督が手掛けたサスペンスアクション。公開後、多くの映画ファンが劇場に訪れています。今回はエドワード・ズウィック監督のインタビューを公開! 映画について、トム・クルーズについて、色々とお話を伺ってきました。

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―監督はこれまで、『I am Sam アイ・アム・サム』『ブラッド・ダイヤモンド』等を手掛けてきた監督ですが、本作の様なサスペンスアクションはという側面では“勝手が違う”という事はありませんでしたか?

エドワード・ズウィック:そんな事は無かったよ。本作は確かに激しいアクションが多く、僕のこれまでの作品とは少し毛色が違うかもしれないけど、アクションがふんだんに盛り込まれた作品をたくさん手がけてきて、キャラクターに寄り添う作品にも数多くかかわってきている。僕はどんなジャンルの作品だって、キャラクターに寄り添わないといけないと思っている。だからトムがこの脚本を読んでほしいとアプローチしてきたとき、それらをすべて集約できる素晴らしい機会だと思ったんだ。しかも、主演はトム・クルーズなんだからね(にっこり)。

―久しぶりにトム・クルーズさんと映画でタッグを組んでみていかがでしたか?

エドワード・ズウィック:彼の持つ熱意、作品に120%で挑む姿勢などは10年経っても全く変わっていなかったよ。でも、彼も今54歳ですから。そう見えなくても。彼はスタント、アクションの素晴らしい能力を持っているけれど、撮影中に拳が入ってしまったら、それはそれは体にこたえると想う。でも、その事がキャラクターの感情をリアルに表現する事の重要な意味を持っていたと想う。アクションがリアルで、トムが傷みを感じているからこそ、ジャック・リーチャーの傷みが観客に伝わるのでは無いかと思っているよ。

―本作では、一匹狼だったリーチャーが、スーザン・ターナー少佐とサマンサという2人の女性と行動するのも面白いですね。

エドワード・ズウィック:コビー(ターナー少佐)はすごく頑張ってくれたよ。最初に言った様にリアルなアクションがこの作品の肝でもあるから、彼女にも本腰でアクションをやってもらった。コビーは我々の秘密兵器だ。もともと彼女はコメディーに天性の才能があるけれども、ドラマ性を表現する見事な技も持ち合わせていた。ハリウッドでよく引き合いに出されるような“美しくカッコいいだけ”の女性像よりも、ずっと豊かなキャラクターになったよ。

サマンサは、リーチャーがもしかして自分の娘かもしれない、と思う少女で、このキャラクターのリアルな表現については、自分の娘を参考にしている(笑)。彼女はまだ15歳で、これだけの大役を務めたのだから、すごいですよね。そして、自信家で完璧で、一人で生きてきたリーチャーが、コビーとサマンサと疑似家族の様な雰囲気になる事に混乱したり戸惑うところも、この作品の魅力であると思うから、2人の女性はとても大切な役割なんだ。

―この、ジャック・リーチャーというキャラクターに人々が惹かれる理由はどんな所にあると思いますか?

エドワード・ズウィック:ジャック・リーチャーは、アメリカン・ヒーローの典型。現代版の“浪人”だよね。彼はルールと組織に縛られた人生を捨て、それと引き換えに感情的な束縛と責任から解放された、放浪生活を手にした男だ。それでいて、人情も持っている。底に人々は惹かれるのでは無いかな。

―今日はどうもありがとうございました!

『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』公式サイト
jackreacher.jp

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