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みなさんはカメラの取り扱い、写真の撮り方ってどんな風に覚えましたか?
入門書を読んだり、webの記事で調べる人もいるとは思いますが、結構な割合の人は我流だったりするのではないでしょうか。

今回、インタビューや人物撮影のコツについて、プロのカメラマンの方に伺うことができました。ワンランク上の仕上がりを目指したい人、必見です。

今回解説してくださるのは、フォトグラファーの上田晃司先生。ニコンカレッジの講師も務めてらっしゃいます。
上田先生は人物を中心に撮影する一方、ライフワークとして世界中の街や風景も撮影しているとのこと。


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上田 晃司 プロフィールと開講講座 | ニコン カレッジ | ニコンイメージング

https://recept.nikon-image.com/nikoncollege/TeacherDetailInit.do?teacherNo=10

ガジェット通信ではその性質上、インタビュー記事なども多いのです。そこでズバリ、どうやったらインタビュー写真がうまく撮れるか、勉強会を通して上田先生に聞いてみました。今回はニコンのカメラを使った解説を行います。
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人物写真の印象は明るさ、色で決まる

インタビュー撮影ではAモード(絞り優先オート)が便利です。

Aモードにすると「絞り」を自由に変更できるので、“一瞬で入ってくる光の量”と“ピントの合う範囲”が変更されます。
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Aモードにすることで、1点注意が必要です。それはシャッタースピード。
絞り優先モード、ということは「絞り」と「そのときのISO感度」によってシャッタースピードを決定します。
つまり撮影する条件によっては、シャッター速度が遅くなってしまうので、被写体がブレることがあるのです。

一般に手ブレしにくいとされているシャッタースピードは1/125程度。
被写体が動いている場合は、もっとシャッタースピードが必要な場合もあります。

もし仕上がった写真がブレている、などシャッター速度が足りない場合には、ISO感度を調整することでブレを軽減することができます。Nikonでは『感度自動制御』という機能がありますので、これを使いましょう。
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『感度自動制御』はシャッタースピードの下限を設定することで、最適なISO感度を自動的に設定してくれるのです。

明るさを調整する

カメラの特性として、「白っぽい部屋で撮影すると暗く写りがち」「黒っぽい部屋で撮影すると明るく写りがち」というものがあります。

たとえば、黒い色なのに灰色っぽく自動調整されてしまうケースなどがあります。
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撮ってみた写真が実際に自分の目で見ているよりも暗い/明るい場合など、写真の明るさを調整するには「露出補正」を使いましょう。これだけでも印象が全く変わってきます。
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色味はホワイトバランスで決まる

残念な写真の多くが、写真の色味に問題があります。
写真の色味を調整するには「WB」(ホワイトバランス)を調整します。
色を正確に出すには、「PRE」(プリセットマニュアル)を使いましょう。IMG_8269_f-1024x683.jpg
どうも顔色が悪い、という場合には『WB微調整』を活用します。赤みを少し加えてあげるために、マゼンタを0.25~0.5程度入れると、見違えて健康そうな顔色になります。
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ストロボをうまく使おう

限られた条件下では、「光を操る」必要があります。
もっともハンディーで便利なアクセサリーがストロボです。しかし、カメラに内蔵されているストロボを使うと、思いっきり「素人っぽい写真」になってしまいます。
(こういった写真のことを、「生っぽい」と呼びます)
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そんな内蔵ストロボも少しだけ工夫すると少しは良いライティングになります。
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・紙のギフトバッグ
100円ショップで売っているギフトバッグ。これをストロボにかぶせるだけで柔らかい光となります。
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・白い半透明のペンケース
こちらも100円ショップにて購入。先のギフトバッグと同様に使うことができます。
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完成度を上げるには、外付けストロボ

外付けストロボを使うだけで、プロっぽく撮影できます。しかし、ただカメラに付けて撮影するだけでは、ダメです。
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ストロボは光源を大きくすることで、光が柔らかくなります。そのためには天井バウンスや壁バウンス(※いずれも光を反射刺させるテクニック)、ディフューザー(外部ストロボにかぶせて光を柔らかくする部品)などを活用しましょう。
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けれども、天井が高かったり壁が白い色じゃない場合などは、バウンスが使えません。ディフューザーもない、というときにはどうしたらよいでしょう。
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・白いクリアファイル
先ほどのギフトバッグ同様、100円ショップで売っている「B5くらいの白いクリアファイル」をかぶせてあげても光が柔らかく拡散します。
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・白い傘
ダイソーやローソンで売っている白い傘も使いやすいです。傘をさして、傘にバウンスさせるように外部ストロボを後ろに向けて撮影すると程よく光が柔らかくなります。

単焦点レンズはやっぱり違う

ズームレンズでもそこそこ撮影できますが、単焦点レンズを使うとさらに質がアップします。
単焦点レンズは一般にF値が低い(明るい)ため、光を多く取り込むことができボカすこともできます。

身の回りのアイテムを使おう

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・レフ版の代わりに車用の「サンシェード」や「台所用のレンジカバー」を活用
・窓際はレースのカーテンで遮光する

ただし、反射率が高いからといって、鏡を使うと台無しになるので注意。

インタビューされる人に「手を振ってもらう」

しゃべっている風の画を撮りたいけど、インタビュアーひとりの時のときは撮影とインタビューの両方をこなすのは難しいですよね。
インタビューが終わったけど、しゃべってもらうような画を撮りたいときは、「あー」と声を出してもらいながら、胸の前で両手を振ってもらいましょう。(手を洗ったあとに水を切るような動作)
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こうすると、身振りを交えてしゃべっているような画が出来上がるのです。

また、構図は水平をとるよりも、意識的に斜めに崩した方が、写真に動きが出ます。

イベント会場や結婚式で役立つテクニック

イベント会場、あるいは結婚式といった光に制限のある環境での撮影はどうでしょうか。

もし見た目重視であれば、ホワイトバランスは「太陽」がおすすめです。基本、ストロボは使わないようにしてみましょう。
色重視であれば、「プリセットマニュアル」または「AWB(オートホワイトバランス)」にしましょう。

スポットライトなどが使われて、画面全体の明るさが極端に変わる場合には、測光方式を「スポット測光」に変更するのがおすすめです。画面全体で明るさを判断するのではなく、ピンポイントで明るさを測ります。

やっぱり単焦点レンズ

単焦点レンズは全く違った世界観で撮影ができるといっても過言ではありません。
『AF-S DX NIKKOR35㎜F1.8G』や『AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G』が先生のおススメ。今までキットレンズしか使ったことが無かった人、ぜひ2本目3本目のレンズとして、試してみてください。
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ローライトシーンでは、とにかくブレに注意

ブレは大きく分けると2つあります。ひとつは「手ブレ」もうひとつは「被写体ブレ」です。
手ブレは、持っている手が揺れることで写真全体がブレてしまいます。被写体ブレは、背景は止まっているのに高速で動くものだけがブレてしまう状態です。
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どちらもシャッター速度が遅いことが原因。光の限られた環境では、ISO感度の調整を活用しましょう。ISO感度オートがおすすめです。

いかがでしたでしょうか。様々な場面、状況でも切り分けていくといろいろな対処法がありますよね。これらのTipsがより良いあなたのカメラライフにつながりますように。
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